通信制高校の就職率はどれくらい?卒業後の進路や就職の注意点も紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

通信制高校卒業者が就職の際に注意するポイント

通信制高校を卒業することで、高校中退者や中卒者よりも就職が有利になることは前述した通りです。しかし、すべての場合において有利になるとは限りません。ほかの求職者と同様、面接や筆記試験などに合格する必要があります。特に通信制高校卒業者の場合は、以下の点についても留意しましょう。

通信制高校卒業の捉え方は企業によって異なる

企業や面接官によっては、通信制高校卒業の捉え方が異なることも考えられます。例えば、高校卒業を応募条件にしている企業の中には、面接時や書類審査の際に「なぜ通信制高校へ入学したのだろう」「定時制の高校を卒業した人の方が評価は高い」と考えるケースもありえます。企業によって、通信制高校卒業者に対するイメージが異なる点は理解しておきましょう。

履歴書の書き方を工夫する

通信制高校の中には、就職をサポートしてくれる学校もあるでしょう。企業に提出する履歴書の書き方も専門家のアドバイスを受けることで就職に有利になる可能性があります。通信制高校はアルバイトなどがしやすい環境にあることから、アルバイトを通してビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につけていることを自己PR欄に記載し、就職活動で役立てることも可能です。

TOEICや簿記検定など、資格取得をバックアップしてくれる学校であれば、特技や資格の欄に記載し、アピールすることができます。通信制高校を選択した理由についても、なるべくポジティブな内容にするなど面接対策をし、就職活動で有利になるよう準備しましょう。通信制高校卒業後に就職を希望しているのであれば、進路指導やサポートが充実している学校を選ぶことも一つの方法です。

就職を有利にするための通信制高校の選び方

通信制高校卒業後に就職を希望している場合は、学校が設置しているコースにも注目してみましょう。例えば、公務員を目指している場合は公務員試験に備えたコースを設置している学校や、官公庁の人事担当者を招いた講演会などを行っている学校など、公務員試験の合格や内定を目指している学校を選ぶと良いでしょう。

なかには美容師や調理師などの専門知識を学ぶことができ、卒業時に国家試験受験資格が得られる学校もあります。ほかにも公認会計士や税理士など、難関資格取得専用のコースを設置している学校など、卒業後の進路に合わせたさまざまなコースが設定されています。公立の通信制高校は通信教育がメインですが、私立の通信制高校は個人の目標に合わせてカリキュラムを設定するなど、就職や進学をサポートする学校も多いといいます。各校の就職率などを参考にしながら、就職に有利になるよう意識して学校を選びましょう。

通信制高校は就職に有利な学校を選ぼう

通信制高校では自分のペースで勉強し、高校卒業資格を目指すことができます。通信制高校卒業後は大学や専門学校への進学はもちろん、就職する方も多くいます。就職に力をいれている通信制高校を選ぶことで、就職にも有利になります。子供に合った学校を選ぶことで、就職活動や進路選択に役立てましょう。

参考

学校基本調査-令和元年度結果の概要-|文部科学省

通信制高校卒業後の就職率はどうなってる? 気になる生徒たちの進路について | みんなの通信制高校ナビ

「中卒」と「通信制高校卒」で、就職や仕事に違いはある? | GO!通信制高校

就職を考えたとき「通信制高校卒業」の方が高校中退よりも就職に有利な5つの理由  | 通信制高校広場

通信制高校の卒業後に就職したい人必見!就職に有利な学校を選ぶために知っておきたいこと |ズバット通信制高校比較

この記事をかいた人

アバター画像

cocoiro編集部

cocoiroは常に更新し成長する「教育百科」です。 教育に関心を持つお父さん・お母さんに向けて、 事実や経験に基づき最新の教育情報を提供するメディアを目指しています。 子供一人ひとりと向き合い理解するために、 信頼性が高く分かりやすい情報を発信します。