「いじめ」を題材にした人権作文の書き方~受賞作からヒントを得よう

あなたにとって最も身近な人権問題とは何ですか? この問いに、多くの中学生が「いじめ」と答えるのではないでしょうか。人権作文の宿題が出されたら、まず中学生にとって一番身近な人権問題である「いじめ」を取り上げるとよいでしょう。人権作文でいじめをどのように取り上げるのか、全国中学生人権作文コンテストの受賞作からヒントを探してみましょう。

人権作文が宿題で出されたら

人権作文の宿題が毎年出される中学校も少なくありません。そもそも人権作文とは何でしょうか? どうやって題材を選べばいいのでしょうか?

人権作文とは

人権作文の「人権」について、以下2つの定義を見てください。

「人権」とは、「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」であり、誰にとっても身近で大切なもの、違いを認め合う心によって守られるものです。

(引用元:人権作文を応募いただく生徒の皆さんへ~人権作文の書き方~|法務省

第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

(引用元:日本国憲法|衆議院
1つ目は、全国中学生人権作文を主催している法務省が定義したもの、2つ目は憲法の条文です。それによると、人権とは、「すべての人が生まれながらに持っている」「人間が人間らしく生きる権利」で、「侵すことのできない永久の権利」です。

しかし、現実には、人権が侵されるような出来事が、私たちの日々の生活の中でも起きています。人権作文とは、身近な人権問題を取り上げ、人権の重要性について自分の考えをまとめたものです。1981年より、法務省と全国人権擁護委員連合会が、次世代を担う中学生を対象に全国中学生人権作文コンテストを共催しています。これは、身の周りで起きた人権問題に目を向け、作文を書くことにより、人権意識の高い社会を築くことを目標とした啓蒙活動です。全国の中学校で人権作文の宿題が出されるのは、この活動の一環です。せっかく苦労して人権作文を書くのであれば、作文コンテスト全国大会の予選である地区大会に応募するつもりで書きましょう。

人権作文のテーマの選び方

学校の中で起きている人権侵害といえば、いじめです。2019年7月に自殺した岐阜市立中学3年生は、金銭の要求、蹴る、殴る、首を絞める、トイレで土下座させられるなどのいじめを受けていました。

社会に目を向けてみると、いじめの他にも、障害者や病気に対する偏見、男女差別、高齢者に対する差別、外国人に対する差別、LGBTへの差別など、人権侵害の例は枚挙にいとまがありません。また、ごみの不法投棄や環境破壊によって健康な生活を阻まれるなど、環境問題も広義の人権問題と言えるでしょう。

幅広いテーマの中から、自分にとって最も身近で、直接体験したことのあるものを作文のテーマに選びます。なぜなら、自らが体験したことを書くことが最も説得力があるからです。法務省の全国中学生人権コンテストの応募規定にも、作文の内容について以下のように書かれています。

日常の家庭生活,学校生活,グループ活動あるいは地域社会との関わりなどの中で得た体験等を通じて,基本的人権の重要性,必要性について考えたことなどを題材としたものとする。

(引用元:第39回全国中学生人権作文コンテストを実施します|法務省