子供が小学校に入学すると行動範囲が徐々に広がり、親が驚くほど遠くの友達の家に遊びに行くこともあります。どこで遊んでいるか把握できないことも多くなり、親の心配は尽きないものとなります。そこで、いつでも子供と連絡が取れるように、また子供を犯罪から守るために、子供用携帯(キッズ携帯)を与えることもあるでしょう。
子供用携帯は、いつでも子供の居場所が分かるので安心であるだけでなく、防犯や防災時にも役立つアイテムとして心強い味方になります。そこで、そろそろ子供に携帯電話を持たせようかな、と考えているママやパパのために子供用携帯ならではの特徴や持たせることで得られるメリットなどについて解説します。
キッズ携帯ならではの特徴
携帯、スマホはビジネスやプライベートなど、さまざまなシーンで活躍できるアイテムとしていろいろな機能が充実しています。それに比べるとキッズ携帯は最小限の機能に抑えられており、余計な操作をする必要がありません。小学生を対象としてつくられているため、親子でいつでも連絡できること、居場所が確認できることが最大の特徴となっています。そのほかにも防犯ブザーなどの機能が備わっているものもあります。
子供が1人で留守番するときや1人で外出するときに持たせていることで、保護者は大きな安心を得られるのが最大のメリットといえるでしょう。そこで、キッズ携帯ならではの特徴やサービス内容などについて説明します。
決められた登録番号としか通話できない
携帯電話会社によって機能には多少違いがありますが、キッズ用携帯には下記のように、限られた連絡先にしか連絡ができないような設定が施されています。
- あらかじめ設定した10件の相手のみ通話、メールが可能
- 登録した4件のみ、ワンタッチで簡単に通話が可能
- 発信先3件、着信相手20件限定で通話が可能
子供が間違って電話やメールをしたりすることを避けるとともに親が知らない人とアクセスする心配がありません。また、自宅以外の親の職場や祖父母宅などの電話番号を覚えていなくても、緊急の際にはいつでも連絡することができるというメリットもあります。
防犯ブザー代わりに使える
現代では、残念ながら子供が被害者となる事件が頻発している状況であり、子供に1人歩きさせることに大きな不安を感じている保護者も多いことでしょう。しかし、親が共働きで放課後の子供をみることができない場合や、子供が1人で習い事に行く場合など、子供が1人でいることを避けられない状況があることも事実です。
最近では防犯ブザーを配布している小学校も多く、ランドセルの側面のフックに掛けている子供もよくみかけます。しかし、いざというときに手が届かなければ、身を守るアイテムになりません。キッズ携帯のなかには、ヒモを引っ張ることで大きなブザーが鳴るとともに、登録したメールアドレスにそのときの居場所を知らせる機能がついているものもあり安心です。
GPSの搭載
子供用携帯の最大のメリットはGPS機能搭載でいつでも居場所が確認できるということでしょう。キャリアによってサービス内容や料金設定の違いはありますが、気になったときに子供の居場所を確認したり、移動経路を探索したりすることができるものもあります。
また、キャリアによってはあらかじめ登下校や塾の時間を指定登録しておくと自動的に居場所をメールで知らせてくれるものもあります。電源が入っている限り居場所を特定することができるので、万が一迷子になったり、犯罪に巻き込まれたりした際にも、警察の捜索がしやすくなるというメリットがあります。
セキュリティ会社の現場急行サービスが使える
子供が電車を乗り継いで登校する必要があったり、1人で塾に行ったりする際には無事に帰宅するまで心配が絶えないものです。キッズ携帯のなかには防犯ブザーや緊急発信ボタンを押すことで、自動的にセキュリティ会社に通報されるサービスが利用できるものもあります。
万が一の際に保護者にメールで連絡がきても、いざとなるとどうしていいか分からないというのが本音ではないでしょうか。このサービスを利用すれば、対応エリア内であればセキュリティ会社がGPSで位置を確認し、いつでもどこでも現場に駆けつけてくれるので安心です。