流動性知能とは何か?流動性知能を鍛える5つの方法

いわゆる「頭の回転が速い」子供は、流動性知能が高いことをご存知ですか? 頭の回転が速く何でも要領よくこなせるよう、特訓できるのであれば特訓したいと願う方に朗報です。流動性知能は、日々の心がけ次第で伸ばすことができます。この記事では、流動性知能とは何か、流動性知能を鍛える方法について解説します。

2つの知能「流動性知能」と「結晶性知能」

知能とは、新しい環境や問題に直面したときに、本能によらず、合理的に考え適切に行動し、環境に適応したり問題を解決したりする能力を指します。心理学者のキャッテルは、知能を「流動性知能」と「結晶性知能」の2つに分類しました。

流動性知能とは

流動性知能とは、新しい情報を獲得し、処理して操作していく能力を指します。直観、法則を発見する能力、図形処理能力、処理のスピードなどが含まれます。

もう少し詳しく説明すると、人間は問題を解決する際、周囲の環境から得られる情報や自分の知識の倉庫から、さまざまな情報を引き出して処理します。引き出された情報は、作業をしているごく短い間だけ記憶にとどまっているため、作動記憶またはワーキングメモリーと呼ばれます。ワーキングメモリーが大きければ、同時に処理できる情報が多くなり、素早く的確に問題に対処することができるため、「頭の回転が速い」と評されます。ワーキングメモリーの大きさ、つまり流動性知能の高さは、生まれつきの個人差が大きいのが特徴です。

結晶性知能とは

結晶性知能とは、経験や教育・学習などを通して獲得していく知能です。言語能力、知識、批評能力、自制力などを含みます。生まれながらの能力ではなく、年齢とともに経験を重ねて蓄積していく能力です。

流動性知能と結晶性知能はそれぞれ単独で働くものではなく、互いに関係し合いながら、さまざまな問題を解決していきます。例えば、計算問題を速く解くには、算数の知識と数字を感覚的に捉える力の両方が必要です。推理力や判断力も、今まで培ってきた経験と知識をどれだけ引き出して処理できるかによって左右されます。

流動性知能と結晶性知能の年齢による変化

結晶性知能は、60歳ごろまで上昇し、その後もほとんど低下しません。それに対し、流動性知能は、20歳代にピークを迎え、その後は徐々に落ちていき、40代以降は大幅に低下します。年を取ると記憶力が衰えたり、反応が鈍くなったりするのはそのためです。

流動性知能は、長い間、生まれながら持っている能力で鍛えることはできないとされていました。しかし、最近の研究では、脳も筋肉と同じように使うことによってある程度鍛えることができると考えられています。