会話文のかぎかっこ

会話文のかぎかっこは改行して使うことが一般的です。具体的な使い方を見てみましょう。
改行をして使う
「月と手袋」ではかぎかっこでくくった会話文が続いていました。一部を取り出してみましょう。
彼はふと、それに対抗するものは「死」のほかにはないとさえ感じた。
「君はあけみさんをどうするのだ。あけみさんまで罰する気か」
「それは君の知ったことじゃない。あれもこらしめる。おれの思うようにこらしめる」
(引用元:江戸川乱歩 月と手袋 | 青空文庫)
これを原稿用紙に書き出すと以下のようになります。

地の文から会話文に切り替わるところで改行し、かぎかっこで発言内容をくくります。続いて別の人の発言が始まるときは再度改行します。
発言と発言の間に地の文が挟まるときも改行して地の文を書くのが一般的です。改行すると段落分けをしたくなるかもしれませんが、話の内容が続いているときは段落分けせずに1マス目から書き続けます。
見た目の美しさという観点から、1マス目にかぎかっこがある文は次の行を1マス空けて書くという人もいます。これも構わないとはされていますが、学校では正しくない使い方とされる可能性もあります。特に指導を受けていない限り、2行目は1マス空けずにそのまま書き進めるようにしてください。
参考
5 会話文の書き方 原稿用紙の使い方 ゼロから学ぶ 作文の書き方|Z会作文クラブ
段落のはじめになるときは1マス空ける
会話文で作文を始めるときなどはかぎかっこが段落の最初に来ます。このようなときは一般的な段落のときと同様に1マス空けてからかぎかっこを書きます。
自分の考えや引用のかぎかっこ
会話文のときはかぎかっこの場所で改行しますが、それ以外の場合はどうでしょうか。使い方を考えてみましょう。
必ずしも改行は必要ではない
「月と手袋」では登場人物の考えに使われるかぎかっこは改行せずに書かれていました。
彼はふと、それに対抗するものは「死」のほかにはないとさえ感じた。
(引用元:江戸川乱歩 月と手袋 | 青空文庫)
このように会話文ではないかぎかっこは必ずしも改行を伴いません。仮に改行するとすると、次のようになるでしょう。
彼はふと、それに対抗するものは
「死」
のほかにはないとさえ感じた。
(引用元:江戸川乱歩 月と手袋 | 青空文庫)
となってしまい、逆に不自然な文章になってしまいます。
考え方が複数あるので先生に従おう
ただし、登場人物の考えが単語レベルではなく文章になっている場合や引用文の場合は、そこで文が一度途切れるので自然に改行できることもあります。
また、原稿用紙の読みやすさといった観点から常に改行するように指導する先生もいます。常に改行すべきか、必ずしもしなくてもいいかは考え方が複数あります。先生の指導に従うようにしてください。
まとめ
かぎかっこの使い方について実例を見ながら解説しました。子供が勘違いして使っている場所はあったでしょうか。作文を書き終わってから直すのが難しい部分もありますので、子供の理解が心配な場合は書くところを確認しつつ、間違いがあったら都度指摘してあげてください。
参考
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原稿用紙の使い方 ゼロから学ぶ 作文の書き方|Z会作文クラブ
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