合唱部あるある10選!活動内容や合唱コンクールの情報も紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

話せないけど歌える言語がある

合唱で歌う曲の中には、外国語の曲も多くあります。英語はもちろん、イタリア語、ドイツ語など、さまざまな言語の歌を完璧に覚えて歌える子も少なくありません。かといって、その言語を話せるかというともちろんそれは別問題です。

ただ、合唱をきっかけにその国の言語や文化に興味を持つ可能性はあるでしょう。子供たちの世界への興味関心を広げてくれるのも合唱部の魅力の1つです。

1人ずつ歌う練習は緊張する

合唱部の生徒にとって緊張する瞬間は、1人ずつ歌う練習のときです。普段から歌っている曲でもみんなで歌うのと1人きりで歌うのでは別の難しさがあります。顧問の先生だけでなく周りの部員に聞かれているという状況も緊張感を高めるでしょう。

信長と聞いて思い浮かべるのはあの人

信長という名前を聞いて多くの人が思い浮かべるのは、戦国大名の織田信長でしょう。一方、多くの合唱部の子たちが連想するのは、作曲家の信長貴富(のぶなが たかとみ)さんとのこと。

信長貴富さんは、大学在学中から合唱曲を作曲し、全日本合唱連盟の主催する「朝日作曲賞」に複数回入選。その後、さまざまなコンクールの作曲部門で賞を受賞するなど活躍し、現在までに数多くの合唱曲を手掛けています。合唱部の世界では知らない人がいないほどの有名人です。

Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)は憧れの舞台

合唱部はいくつかのコンクールに参加しますが、なかでも生徒たちの憧れの舞台となっているのが「NHK全国学校音楽コンクール」、略して「Nコン」です。NHKが主催者に名を連ねていることもあり、テレビ番組で特集されるなど、一般の人でも名前を知っている人が少なくありません。

Nコンは小・中・高校生を対象とした全国規模の合唱コンクールで、始まったのは1932年と長い歴史を誇ります。部門ごとに課題曲と自由曲が義務付けられており、最近では課題曲にポップ歌手や人気のシンガーソングライターの曲が選ばれることが多くなっています。

今や伝統?合唱コン(全日本合唱コンクール)の「歌回し」

Nコンと並んで全国規模の大会として多くの学校が参加するのが、全日本合唱連盟と朝日新聞社が主催する「全日本合唱コンクール」です。

全日本合唱コンクールでは、審査発表を待っている時間に各校が順に歌を披露する「歌回し」と呼ばれる習わしがあります。歌回しのほかに「歌合戦」「エール交換」とも呼ばれています。40年ほど前にはすでに客席で歌を披露する生徒たちの様子が写真に捉えられており、かなりの歴史があるようです。競技と関係なく、純粋に歌を楽しむ姿が全国大会で見られるというのも、合唱部ならではと言えるでしょう。

参考

突然、客席から声が……合唱部だけが知っている「歌回し」という奇跡|withnews

選曲は生徒がすることも

コンクールなどで歌う曲を生徒たちが話し合いによって決めることも珍しくありません。なかには、選曲から指揮、指導まですべてを生徒たちが担っている学校もあり、大会でも成果をあげています。学校によって活動の仕方は異なりますが、合唱部にはほかの部活動に比べて生徒たちの主体性や自主性を尊重する雰囲気があると言えるかもしれません。

合唱部の活動内容

続いて、合唱部の活動内容について見ていきましょう。

合唱コンクールへの参加

合唱部の主な活動の1つとして、NHK全国学校音楽コンクールや全日本合唱コンクールなど、コンクールへの参加があります。このような大きな大会があることで、明確な目標を持って部活動に打ち込めるという生徒もいるでしょう。

NHK全国学校音楽コンクールの会場であるNHKホールは、合唱部の生徒たちにとって高校野球で言うところの甲子園のような憧れの場所になっています。

※全日本合唱コンクールの全国大会の会場は毎年異なります。

定期的な演奏会や文化祭など、演奏の機会は豊富

合唱部の活動はコンクールへの参加だけではありません。学校によっては、定期的な演奏会に加えて、文化祭での演奏やクリスマスコンサート、地域のイベントや音楽祭への参加など幅広く活動しています。

学校のホームページの部活動紹介のページに活動報告が掲載されていることもあります。お子さんが合唱部への入部を検討している場合にはチェックしてみてはいかがでしょう。

三極化している?学校ごとに異なる合唱部の活動

一口に合唱部と言っても、学校によって活動内容や指導方針には違いがあります。コンクールで成果を出すことを目指して活動する学校や、演奏会に重きを置いて合唱技術の向上を目指す学校、みんなで歌う喜びを味わうことをなによりも大切にする学校など、さまざまです。

お子さんが合唱部への入部を検討している場合には、目指しているものや練習の厳しさ、指導スタンスの違い(顧問が主導するか生徒たちの自主性に任せるか)を事前に把握しておくと良いかもしれません。

おわりに

「合唱部あるある」や合唱部の活動内容について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。合唱部は、コンクールへの参加や演奏会の開催など、活動の幅が広くやりがいのある部活です。合唱部ならではの習慣や習わしもたくさんありますから、卒業後に懐かしく思い出す機会もあるでしょう。この記事が、合唱部への入部を検討しているお子さんや保護者の方の参考になれば幸いです。

参考

学校教育における合唱部の実態とこれからの展望|音楽教育実践ジャーナル15 巻(2017)|J-STAGE

Nコン2019|NHK

全日本合唱コンクール|全日本合唱連盟

筋トレ  合唱部|キャスフィ

豊島岡女子学園中学校・高校 コーラス部(前半)|中学受験 高校受験パスナビ

合唱部 部活動|桜花学園高等学校

合唱部 活動内容|岡山県立総社高等学校

【Nコンは誰しもの思い出】合唱部にありがちな17のこと | 笑うメディア クレイジー

この記事をかいた人

藤井ケンジ

ライター・翻訳者・ブロガー。国際基督教大学卒業後、教育系出版社にて自社サイトのデザインからコーディング、SEO施策にまで携わる。7年の企業勤務を経たのち、妻の出産を機にフリーランスに。翻訳(英語→日本語)の仕事のかたわら育児、家事情報をメインとしたブログを運営。ライターとしては育児、教育関連の記事を執筆。目下の関心はジェンダーと性差別。趣味は読書、映画、海外ドラマ、NBA(バスケットボール)。1児の父。