マグネットスクールのメリット・デメリットは?
マグネットスクールには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか? ここでは、アメリカで実施されているマグネットスクールのメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
マグネットスクールのメリットは、子供一人一人に応じた教育を行い、能力を伸ばせる点にあります。才能のあるなしに関わらず、自分の持つ能力をより高いレベルに伸ばすことができる教育方針は、子供にとって学びのチャンスが増える良い機会となるでしょう。
デメリット
マグネットスクールのデメリットは、地域ごとの格差が生じやすいことです。学校の所在地がもともと治安が悪い場所である場合や、所得の低い層が多い地域の場合は、予算の確保ができなかったり、治安の悪さで生徒がなかなか集まらないことがあります。
また、マグネットプログラムの種類はアート・音楽・化学・算数などさまざまですが、これらに特化した授業をメインで行うことで、基礎的な学力が不足する可能性が懸念されています。
マグネットスクール、日本にもある?
日本において、明確にマグネットスクールといえる学校はまだありません。平成18年度文部科学省委託事業として、教材・参考書などを提供している学研がマグネットスクールに関する調査研究を発表しています。アメリカのようなマグネットスクールではなく、現在の日本に適したマグネットプログラムを導入するにあたり、保護者への調査などが行われました。
日本でのマグネットスクールの位置づけは、「第二の学び舎」として、土曜日の時間を生かしたプログラムが検討されています。本来のアメリカのマグネットスクールとは少々主旨が異なりますが、財団法人・NPO・企業などが運営母体となり、学校では学べないことや生徒が希望する分野の授業を行えるよう、課題が検討されています。
まとめ
日本では、まだあまり浸透していないマグネットスクール。アメリカとは文化や環境が異なるため、日本での導入にはまだまだ多くの課題があります。しかし、子供にとってはメリットも多く、これからの日本の教育改革には必要な要素だといえるでしょう。
参考
アメリカの「マグネットスクール」「ギフテッドクラス」とは何ですか?|ライトハウス
子供の学校 チャータースクールとマグネットスクール|研究者の妻たちへ 子供を連れてアメリカ留学