マグネットスクールって何?アメリカと日本の教育の違いとは? ( 2 )

アメリカと日本の教育の違いとは?

アメリカと日本では、教育に大きな違いがあります。ここでは、3つのポイントをピックアップして、何が違うのかご説明します。

「平等」「公平」の意味の違い

日本の教育は「すべての子供に同じ教育を行う」ことを目標としています。どちらかというと画一的で、「みんなが同じ」を最低限守らなくてはいけないという暗黙のルールがあります。

しかしアメリカは、「子供一人一人の能力に応じた教育を行うこと」が「フェア」とされているため、多様な教育プログラムが組まれ、多くのクラスが設けられます。これは、多様な人種が暮らすアメリカとの大きな違いといえるでしょう。

ハードスキルとソフトスキルの比重

ハードスキルとはテストで測定できる知識や技能のことで、ソフトスキルとは、テストでは測定できない技能のことを指します。日本の教育も徐々に変わってきてはいますが、ほぼハードスキルで評価される傾向にあります。通信簿などがその代表的な例で、入学試験や資格試験なども点数が大きな比重を持っています。

しかしアメリカの場合は、ハードスキルよりもソフトスキルに重きを置いた教育が行われています。コミュニケーション・協調性・クリティカルシンキングなど、テストでは測定できない「人間力」を評価する傾向にあるのです。ハードスキルの評価がないわけではありませんが、仮にテストで100点をとっても、全く周囲のことに構わないような人間性では、ソフトスキルの面で評価が低くなります。

これは、アメリカの教育が「社会で成功できる人材の育成」を目標としているからです。社会で役立つスキルや技能を身につけ、明快なコミュニケーションをとれる力を培っていくことを、学生の期間に位置づけています。

反対に、日本では学校のテストや受験で良い点数を取ればレベルの高い所へ行けますし、一流企業への就職や官僚になる道も開けます。しかし、ソフトスキルの面ではどうなのかといった懸念があり、学校教育においてソフトスキル育成の比重が少ないことが問題視されています。

選択肢の有無

日本の初等・中等教育の選択肢は、一般的に私立学校・公立学校の二択になります。それに対してアメリカの場合は、私立学校・公立学校・ホームスクーリングがあり、オルタナティブスクールという、従来とは異なる新しい教育形態を選択できる地域も多くなっています。

日本ではホームスクーリングというと、よく分からなかったり、マイナスイメージがあったりしますが、アメリカでは当然の選択肢として受け入れられており、子供一人一人に適した選択をすることができる環境にあります。