ウィーン大学とは？基本情報・大学ランキング・留学情報 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

歴史と伝統を誇るウィーン大学は、ウィーン学派の学者や芸術家が何百年にわたり蓄積した知識と教養の宝庫です。芸術の都・ウィーンの中心街に位置するルネサンス様式の美しい大学。世界中の学生が憧れるウィーン大学とはどのような大学なのでしょうか？　ウィーン大学の世界大学ランキングや魅力、留学情報をお伝えします。

ウィーン大学とはどんな大学？

各大学世界ランキングで上位

世界中で数千ある大学の中で、世界ランキング500位以内の大学といえばトップクラスに当たります。その中でウィーン大学は、QS 世界大学ランキング・THE世界大学ランキング・ARWU世界大学学術ランキングの大学ランキング御三家をはじめ、数多くの世界ランキングで500位以内に入っています。

ノーベル賞受賞者を多数輩出

ウィーン大学は数多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。以下のリストは、ウィーン大学を卒業、またはウィーン大学でかつて教鞭を執った学者で、後にノーベル賞を受賞した人です。

また、ノーベル賞受賞者ではありませんが、有名な精神分析学者のジークムント・フロイトや作曲家・指揮者のグスタフ・マーラーもウィーン大学の出身です。精神科医で歌人の斎藤茂吉も一時ウィーン大学で学びました。

参考
ウィーン大学｜Wikipedia

創立650年の歴史

ウィーン大学はドイツ語圏で最も古い大学で、1365年にオーストリア公ルドルフ4世によって設立されました。ハプスブルグ家の居城都市ウィーンの中心部に位置するウィーン大学は、ハプスブルグ家の繁栄とともに、ウィーンの文化都市としての発展に大きく貢献します。18世紀半ばには、マリア・テレジアが教育改革を行い、ウィーン大学はヨーロッパ有数の学術機関としての地位を揺るがぬものとしました。

そして、哲学・心理学・経済学・法学・医学・生物学・絵画・音楽など各界で、ウィーン大学を拠点とする学者や芸術家が活躍し、ウィーン学派と呼ばれるようになります。その蓄積が、20世紀に入ってノーベル賞受賞者を多数輩出する功績につながりました。

見どころいっぱいのキャンパス

ウィーン大学の主校舎は、1884年にオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世によって建てられました。回廊に囲まれた美しい中庭では、学生がくつろぐ姿が見られます。回廊には、ウィーン大学にゆかりのある154人の胸像が並んでいます。オーストリア随一の蔵書を誇る図書館は、ガラス張りの高い天井の閲覧室が見ものです。

講堂には、ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトがオーストリア政府の依頼によって作成したものの、当局の拒絶にあってクリムトが買い戻したという、いわく付きの天井画のコピーが残っています。この主校舎は誰でも入れるので、ウィーン市内の外せない観光スポットにもなっています。

ウィーン大学が世界中の学生に選ばれる理由

140ヶ国から集まった9万人の学生が学ぶ

ウィーン大学は、タイムズ・ハイアー・エデュケーションによるランキングで「2019年世界で最も国際的な大学」の第11位にランクインするなど、国際性・多様性が高く評価されています。ウィーン大学で学ぶ9万人の学生のうち、約27,000人はオーストリア国籍以外の学生です。

178の教育プログラム

ウィーン大学で学べる教育プログラムは、178に上ります。文系・理系の学士・修士・博士号プログラム、ディプロマプログラム、生涯学習プログラムのラインアップは世界トップレベルです。

教員・スタッフ9,500人の充実した教育環境

ウィーン大学には、15の学部や教育センター、17の研究機関、14のサポート部門、4つの運営部門を抱え、合計9,500人のスタッフが働いています。そのうち教員は6,700人に上り、質が高く充実した教育環境を整えています。