難関高校受験を視野に入れて塾選びをしている人なら、SAPIX中学部の評判は多少なりとも耳にしたことがあるでしょう。SAPIX中学部は、難関国立大附属高校や難関私立高校への合格者を多数輩出している学習塾です。この記事では、SAPIX中学部の特徴・合格実績・料金・口コミなど、塾選びに必要な情報をまとめてご紹介します。
もくじ
SAPIX中学部の特徴
SAPIX中学部は、難関高校受験のための高度な学力を身につけるための塾です。中学校での授業に追いつくための補習塾ではありません。SAPIX中学部は、難関高校を突破できる学力を養成するため、以下のような教育を行っています。
少人数クラスで双方向的な授業
SAPIX中学部は少人数制で、生徒と講師の対話を大切にしています。授業は、講師が問いを投げかけ、生徒が自らその場で考えるという形式で進められます。そのようにして、難関校で求められる思考力を鍛えます。同じ単元の授業でも一つとして同じ授業はなく、生徒と講師が相乗的に高め合うことで、密度の高い授業を行っています。
復習中心主義
SAPIXでは、徹底した復習を繰り返します。授業で新たな単元を学習した後、何度も演習と復習を繰り返し、学んだ内容を定着させます。同じ単元を時期を変えて繰り返し学ぶ「らせん型」のカリキュラムを組んでいます。互いに関連した各単元の内容を、視点を変え、深みを持たせながら反復することで、より確かな理解へとつながります。
各授業ごとのオリジナルテキスト
SAPIXでは、各授業ごとに1冊のテキストを使用します。テキストは学習内容の解説と演習問題で構成されています。授業中に終わらなかった部分が宿題になります。各授業ごとに1冊のテキストをやり切ることで、生徒も学習目標が明確になり、やる気が持続するのです。
テキストは授業当日に配布されるため、予習はできません。事前準備ができない授業では、公式や暗記が通用しません。その場で考える訓練を重ね、思考力を鍛えます。
オリジナル公開模試
SAPIXは毎年の入試傾向を反映したオリジナルの公開模試を実施しています。知識量だけでなく、思考力を問う問題も多く含まれます。豊富な卒業生データに基づく精度の高い合格力判定が得られ、志望校合格へ向けた学習指針を示します。
目標によって異なる3種類の模試があります。
サピックスオープン
一般的な出題内容で、国立大附属、私立、公立のいずれにも対応できるオールマイティな模試です。知識量だけでなく、「設問意図を読み解く力」や「考えを論理的にまとめて記述する力」なども問われます。中学1、2年生は年2回、3年生は年5回実施されます。
サピックスチャレンジ
開成高校、国立大附属・都県立トップ校など、難関校を目指す生徒を対象とした模試です。単元や分野の枠を超え、横断的な理解度を図る応用問題が多く含まれます。中学1、2年生は11月に、3年生は3月に実施されます。
学校別入試プレ
各高校の最新入試情報や出題傾向を徹底的に分析して作られた予想問題です。毎年11月から翌年1月にかけて実施されます。2019年度は、筑波大学附属駒場高校、開成高校、都立日比谷高校、都立西高校、慶應義塾女子高校、慶應義塾高校、慶應義塾志木高校、早稲田大学高等学院向けの入試プレを実施しています。
参考