小4の社会の授業内容は?おすすめの問題&勉強法を紹介 - cocoiro(ココイロ)

小学校3年生になると、社会の授業がスタートします。最初は取り上げる問題が少ないものの、小学校4年生になると一気に情報量が増え、身近な地域のことから世界のことまで、内容も幅が広くなります。今回は、小学校4年の社会の授業内容や単元名、おすすめの問題や勉強法などについて紹介します。

小4の社会について

小学校の社会の授業は、社会生活についての理解を深め、日本の土地や歴史に対する理解を深めることを目的としています。グローバル化が加速する中、国際社会で生きていくためにも日本における基礎的知識を養うことはとても重要なことでしょう。文部科学省では、小学3年と4年・5年・6年とそれぞれの学習目標を掲げています。ここでは学習目標や単元名、授業内容について詳しく紹介します。

小4社会の目標について

文部科学省では、小4の社会の学年目標を以下のように掲げています。

(1)地域の産業や消費生活の様子,人々の健康な生活や安全を守るための諸活動について理解できるようにし,地域社会の一員としての自覚をもつようにする。

(2)地域の地理的環境,人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし,地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。

(3)地域における社会的事象を観察,調査し,地図や各種の具体的資料を効果的に活用し,調べたことを表現するとともに,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力を育てるようにする。

(引用元:小学校社会科|文部科学省

地域社会の一員という意識を持ち、自分たちが住んでいる地域が発展していくためには何が求められているのかについて考えるきっかけとなるのが、小4の社会の特色といえるでしょう。

小4社会の単元と授業内容は?

教科書などの書籍を扱っている日本文教出版の資料によると、2019年度の小4の社会では地図に親しむことから始まり、小学3年で学んだことをベースにより地域社会について学ぶ授業内容となっています。単元名の例としては「住みよいくらしを作る」という大単元があり、その下に「ごみの始末と活用」「命とくらしを支える水」などの小単元があります。他には、「安全なくらしを守る」「地域の発展に尽くした人々」「わたしたちの住んでいる県」などの大単元があり、学校によっては消防署や警察署の見学なども年間指導計画に含まれています。

災害・事故・廃棄物処理の対策など、地域に設置されている機関を参考にしながら地域社会について理解を深めることが小4社会の大きなテーマといえるでしょう。また、川崎市立旭町小学校では、社会科学習指導案の単元名・単元目標を以下のように掲げています。

2.単元名 「わたしたちの神奈川県」

3.単元目標

○神奈川県の様子について関心をもち、地図や資料を活用したり見学したりして調べて、それぞれの地域の特色やそこに見られる人々の生活の様子が分かり、県の特色やよさを考えるようにする。

(引用元:第4学年 1 組 社会科学習指導案 指導者 石井 麻衣子|旭町小学校

小4社会のおすすめの問題

小4の社会の授業に子供が関心を持つためにおすすめなのが、小4の社会のテーマになりやすい問題に取り組むことです。ここでは、家庭でも取り組みやすい小4社会のおすすめの問題を2つ紹介します。

「水」について

例えば、私たちの命や暮らしを支えているものの一つに「水」があります。水をテーマにした問題は小4の社会の授業でテーマとして扱われることが多いため、子供と水についての話をするのもおすすめです。「水はどこから」というテーマの場合は、例えば「浄水場で水がどのようにきれいにされているのか」「1日に水を使う量」「水がどのように家まで運ばれてくるのか」といった小単元が考えられます。地域にある浄水場やダム、実際に水が何リットル使用されているかなど、地域の情報を基に整理するのがいいでしょう。

「ゴミ」について

ゴミについてのテーマに取り組む学校は多く、地域のごみ処理場などへ見学にいくというケースも多くあります。ゴミについての社会の問題としては「ゴミの種類」「地域で年間ゴミがどれだけ出ているのか」「ゴミを節約するためにできること」「ゴミの分別について」など、生活に密着しているテーマに関する考えや統計をまとめる内容がおすすめです。

教科書などの資料を基に、身近なテーマについて考えをまとめたりするだけでも授業に役立てることができるでしょう。