漢文・詩・短歌
漢文の読み方のルールなどは、普段使い慣れている日本語とは異なる分野であるため、なじみがなく分かりにくいと感じやすい分野です。
一・二点とレ点の3つが連続したときの読み方
漢文には日本語にはないレ点と一・二点があります。まずは基本的なルールを理解しましょう。
- 返り点(レ点や一・二点)が付いていない部分は上から下へ順に読む
- レ点:下から上へ一字だけ返って読む
- 一・二点:下から上へ二字以上返って読む
ただし、レ点と一・二点が連続しているとどこから読めばいいのか、分からなくなってしまいがちです。そんな時の優先順位は以下の通りです。
- レ点の付いた字・二が付いた字を飛ばす
- 一の付いている字まで先に読む
- 二の付いている字に戻る
- レ点の付いている字に戻る
分からなくなってしまいそうなときは、矢印でどの部分を読むのかを表していくと、混乱せずに読み進めやすくなります。
直喩と隠喩の意味
直喩と隠喩は意味が分からなくなってしまったり、見分けがつかなくなることもあります。直喩と隠喩の定義を把握しましょう。
- 直喩:「~のようだ」「~に似ている」などの説明の言葉と一緒にある事柄を他のものにたとえる方法
- 隠喩:「たとえ」の形式をはっきり示さずに例える方法。「~のよう」などの語を省略する表現方法・暗喩ともいう
直喩は直接例えることが多く比較的分かりやすいのが特徴。直喩を完璧に理解できるようにするといいでしょう。隠喩については、多くの例に触れていくことがポイントです。
表現技法の見分け方
表現技法には以下のものがあります。
- 倒置法
- 体言止め
- 反復法
この表現技法にはルールがあるため、まずはこのルールを知っておきましょう。
- 倒置法:文末が助詞(「は」「が」「を」など)で終わる
- 体言止め:文末が必ず名詞で終わる
- 反復法:同じ言葉を繰り返す
この3つの中でも見分けにくいのが倒置法と体言止めです。文末に注意して、名詞で終わっているのであれば必ず体言止めになると覚えておくといいでしょう。
長文読解
テストでの配点も高く、苦手意識を持つ人が多い長文読解。確実に得点へ結び付けるためのコツをご紹介します。
読解問題の読み取り方
中学3年生で学ぶ長文読解には、小説・随筆・説明的文章・物語などさまざまなジャンルが登場します。そのため設問の種類も多くなり「何文字以内で書きなさい」や「文章から書き抜きなさい」などの設問が多く見られます。
このような問題の読み取り方のコツは、まず「設問が何を聞いているのか」をハッキリさせることです。理由なのか、言い換えなのか、指示語の内容なのか、またそれに対してどう答えればいいのかということを考えて読んでいきましょう。
登場人物の気持ちの捉え方
登場人物の気持ちの変化を読み取る問題もかなり頻出する一つです。登場人物の気持ちを、どのような表現方法を使って記しているのかを理解しましょう。
- 悲しい・うれしい・楽しいなど喜怒哀楽を直接的な言葉で表している場合
- 涙がこみ上げる・小躍りしたなど動作や情景を通して間接的な言葉で表している場合
多くのケースはこのどちらかの方法が用いられています。間接的な表現の場合は文章自体が長くなっていることも多いので、全体からどのような気持ちなのかをつかむことが大切です。
仕上げに使おう!Webの無料問題
Webには無料で利用できる問題集があります。学年別・科目別・単元別に検索することができ、印刷も可能です。今まで取り組んできた問題集とは別に、テスト前の仕上げやさかのぼり学習などに活用してみましょう。
まとめ
国語は感性の科目などと思われがちですが、コツや定義をきちんと理解すれば成績をUPさせることは可能です。中学3年生の国語は内容も高度になりますが、分からない部分はさかのぼって学習して、クリアにしてくことが大切です。
参考