子供の自己肯定感を高める方法
それでは、子供の自己肯定感はどうすれば高めることができるのでしょうか? 実は幼少期は自己肯定感を育むために大切な時期であるとされています。自己肯定感が育つ時期について、日本セルフエスティーム普及協会のホームページでは以下のように説明されています。
子どもの最初の自己肯定感は、生まれてから3,4歳までの親の子どもに対する言葉がけ、働きかけ、育て方により決定するといわれ、その後、12歳ぐらいまでに「自分はどういう人間であるか」という自己認識(能力や価値、他者との人間関係、知性、感情などをどう感じているか)と共に、自己肯定感のベースは決まってきます。
(引用元:自己肯定感とは?|一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会)
つまり、幼いうちの親の働きかけによって、子供の自己肯定感の高さは変化するのです。実際にどのようなことをすれば子供の自己肯定感を高めてあげることができるのか、2つの方法をご紹介します。
(1)結果よりプロセスを褒める
子供の自己肯定感の高め方について、特定非営利活動法人・放課後NPOアフタースクールの平岩国泰代表理事は以下のような方法を紹介しています。
子どもの自己肯定感を支えるのは、無条件で自分の存在を受け入れてくれる「安全基地」の存在です。その「安全基地」を堅牢なものにしておくためには、子どもが何かを達成したとき、結果そのものではなく、子ども自身がどのように努力したのか、ということを評価することが重要になります。
(引用元:「自己肯定感の低い子」に親ができる1つのこと|東洋経済ONLINE)
子供が何かを成し遂げたとき、どうしても結果に目がいきがちです。しかし、その努力の過程を見て評価してあげることで、子供は自分のがんばりを認めてもらえたという実感を持つことができるのです。
結果の裏には、「こうかもしれない」「これではだめかもしれない」など、悩み抜いた見えない努力があふれています。見えづらいものだからこそ、見つけて評価してくれることにより大きな喜びを感じることができるでしょう。
(2)どんな結果も受け止めてあげる
もちろんプロセスだけではなく、やり抜いたことにより生まれた結果も認めてあげることが必要です。結果への親の対応について、平岩さんは以下のように説明しています。
「成果」に対しては、「どんな結果であっても受け入れる」という、一見大雑把に見える方法がおすすめです。
(引用元:「自己肯定感の低い子」に親ができる1つのこと|東洋経済ONLINE)
どれだけ努力をしても、望んでいた結果が手に入らないことがあるかもしれません。親が期待していたような結果にならなかった場合、怒ってしまったり、努力が足りないのだと叱りつけたりすることは控えるべきでしょう。
怒らない代わりに、どのような結果もまず受け止めてあげましょう。思ったような結果が出せないときに、一番落ち込むのは子供自身です。「期待に応えられないなんて、自分はなんてだめな子なんだ」と思わせてしまっては、子供の自己肯定感は育ちません。まずは親として子供のがんばりを評価し、受け止めてあげることが大切です。