子供の国語力をUPする!家庭でできる小4・国語の勉強法とは? - cocoiro(ココイロ)

国語は感性で解く科目と言われがちですが、国語力は勉強法次第で大きく伸ばすことができます。子供がどのような内容を勉強しているのかを知ることにより、親として的確な対応をすることも可能なのです。

この記事では小学校4年生が勉強する国語の学習内容と、国語の効率的な勉強方法についてご紹介します。

小学校4年生の国語・代表的な授業内容は?

小学校の中学年にもなると、自分で宿題をこなせるようにもなり、なかなか親はどんな勉強をしているのか詳しく知ることは難しいかもしれません。小学校4年生の国語の授業ではどのようなことを学ぶのでしょうか? 教科書によって若干の差はありますが、ここでは代表的な授業内容をご紹介します。

新聞を作ろう

この単元では新聞について学びます。新聞とはどういうものか、その特性や文の書き方などを知り、実際に課されたテーマで新聞を作るという授業です。アンケート調査の仕方、新聞に掲載する写真や図を選ぶときの注意点なども学習します。学級によっては個人やグループで実際に新聞を作成し、クラスで発表するケースもあります。

ごんぎつね

小学4年生の教科書に載っている代表的な作品は「ごんぎつね」です。は1932年に「赤い鳥」に掲載された新美南吉の童話作品です。多くの教科書に掲載されていることから、知名度の高い作品であるといえます。ごんぎつねでは、物語を読むときのポイントは以下の通りです。

  • 物語の内容を大まかに捉えられること
  • 言葉や表現に着目すること
  • 自分と重ねて読んでみること

どこで、誰が、どんなことを、どんな気持ちで、どうしたのかなどを書き出す問題や、「いたずらしたごんのことをどう思っているのか、兵十の気持ちが分かる言葉を書きましょう」などといった記述問題が出されます。ただ読み進めるだけではなく、いわゆる「5W1H」や登場人物の気持ちの変化などに注意しながら理解しなくてはいけません。

慣用句

新しい学習指導要領では、小学4年生で「伝統的な言語文化に関する事項」が加わりました。具体的には、慣用句を学んでいきます。長い間使われてきた慣用句の意味や使い方を理解し、実生活で使えるようにすることが目的です。

  • 火花を散らす
  • 胸を借りる
  • 峠を越す

このような慣用句を挙げて意味を選ばせたり、慣用句を使った例文を書かせたりします。

熟語の意味

熟語の構成や意味などを深掘りして理解していきます。

  1. 似た意味を持つ漢字の組み合わせ
  2. 反対の意味を持つ漢字の組み合わせ
  3. 上の漢字が下の漢字を修飾する意味のある組み合わせ
  4. 「~を」「~に」に当たる意味の漢字が下に来る組み合わせ

以上のパターンを学び、実際に示された熟語がどれにあてはまるのかを理解しなくてはいけません。また訓読みを利用して熟語の意味を答えさせたり、いくつかの文節を熟語で表すといった問題も出されることが多いです。

漢字辞典の使い方

小4では、漢字辞典を使うとき、どのようなことを知っていれば利用できるのかを学びます。

  • 音訓索引
  • 部首索引
  • 総画索引

以上の方法を知り、どのように索引するのかを選択させたり、部首索引に必要な部首名を覚えたりします。

子供の国語力低下は大きな課題

年々、子供の国語力が低下しているとされ教育現場を悩ませています。国語力が低下するということはその他の教科にも影響を及ぼす可能性があるため、どのように指導していくかは有識者の間で解決しなくてはならない問題となっています。

新しい学習指導要領のポイント

現在小学生の子供たちが社会に出る2030年を念頭に置き、刻々と変化を遂げていく社会に対応できる教育の在り方が問われています。話すこと・聞くこと・読むこと・書くことといった基本的な技能を強化するよう、学年別漢字配当表も改訂されました。

子供の国語力低下の背景

文部科学省は国語力低下の背景には次のようなことがあると指摘しています。

少子高齢化や核家族化に伴って家庭や家族の在り方が変容し,従来,家庭や家族が有していた子供たちへの言語教育力が低下していると言われていることも大きな問題である。

(引用元:これからの時代に求められる国語力|文部科学省

情報社会を生き抜いていく子供たちにとって、情報処理能力の大切さや、自らの考えを発信する情報発信能力が求められているとし、その根幹にあるのは国語力だとしています。

子供の国語力を伸ばす必要性

国語力は全ての学習の基礎の部分です。国語力を鍛えるということは今後の生活に大きな影響を及ぼし、人間関係さえも左右すると言われています。グローバル社会となりつつある日本では外国語の存在も大きいですが、もともとの日本語の力、すなわち国語力が低ければ外国語を学ぶ際にも支障が出ます。コミュニケーションやアイデンティティーを育てていく過程の中でも国語力は必須とされているのです。