男子の伝統校!海城中学校の概要・偏差値・入試情報などを紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 4

海城中学校の教育カリキュラムの特徴5つ

これまで海城中の入試内容を取り上げてきましたが、やはり海城中が展開している教育カリキュラムに関して関心を抱いている親御さんや小学生もいることでしょう。

こちらの章では、海城中(高校)が取り組んでいる教育カリキュラムについて紹介します。

特別講座・KSプロジェクトで主体性を育む

海城中は、生徒が「ワクワク」しながら主体的に学べるよう、「KSプロジェクト」という名称で教科の通常カリキュラムの枠を超えたさまざまな特別講座を展開しています。

主な講座内容としては、プログラミング・SDGsゼミ・俳句甲子園・模擬裁判などが挙げられます。校内で行う講座もあれば、校外で行う講座もあります。

新しい人間力の育成

海城中は、対話的コミュニケーション能力と、違う価値観を持つ人間同士がお互いの良いところを引き出す力の育成に力を入れています。授業の一環として、仲間同士で未知の世界に挑戦し、信頼関係を築く「プロジェクトアドベンチャー」という教育プログラムを展開。ほかにも「ドラマエデュケーション」という演劇形式のプログラムでは、とあるシーンの登場人物になり切ったり、グループで役割や立場を入れ替えたりすることで、想像力を育みます。

課題究明型の社会科総合学習

海城中は、社会科の授業において探究する総合学習を展開しています。生徒自身が、テーマを考え、役所や企業などへ取材へ出向き、考察を含めたレポートを作成。取り扱うテーマは、医療制度などと多種多様です。中学1年次からレポートの経験を重ね、中学3年次には、原稿用紙30~50枚の卒業論文としてまとめます。

生徒参加型の理科授業

海城中は、生徒個人個人が参加できる理科授業を行っています。実験や観察が多く、物理ではスピーカーを作り、地学では地形や地層の屋外観察などのカリキュラムを実施。生徒たちの知的好奇心を引き出しています。

グローバル教育

海城中のグローバル教育は、国際社会においてリーダーとして貢献できる人材を育成しています。国内施設のイングリッシュキャンプ・アメリカ研修・イギリス研修が希望者を対象に設けられています。

海城高等学校の大学進学実績

海城中の付属である海城高は、毎年多くの卒業生が有名大学に合格しているため、安定した大学進学実績を持っていると言えるでしょう。2019年度の現役の大学合格実績は、東大31名・早大115名・慶応義塾大85名という結果になりました。

参考

海城高等学校 2019年度 大学入試結果 【合格者】|海城中学高等学校

海城高等学校の著名な卒業生

付属の海城高等学校は、これまであらゆる分野で活躍する卒業生を多数輩出しています。そのなかでも著名な卒業生は、次の方たちです。

  • 徳光和夫氏:フリーアナウンサー・海城学園同窓会海原会会長、立教大卒
  • 音喜多駿氏:参議院議員、早稲田大卒
  • 篠原光氏:日本テレビアナウンサー、明治大卒
  • 久保裕丈氏:株式会社クラス代表取締役、東大大学院卒
  • 内藤裕紀氏:ドリコム代表取締役社長、京大卒

まとめ

東京都新宿区にある海城中は、創立120年以上の男子の伝統校です。かつては、高校募集もしていましたが、2011年より完全中高一貫校となりました。KSプロジェクトなどの独自のカリキュラムを展開しているのが特徴であり、生徒たちの知的好奇心を引き出しつつ、豊かな人間性を育成しています。

海城中の入試は、帰国生と一般2回の試験日程となっており、いずれもインターネット出願で手続きします。偏差値に関しては算定する会社によって違いはありますが、80%の合格率を目指すなら偏差値63以上を目指すよう努めるといいでしょう。

参考

海城について|海城中学高等学校

海城の教育|海城中学高等学校

特別講座 KSプロジェクト 講座案内|海城中学高等学校

海城について|海城中学高等学校

グローバル教育|海城中学高等学校

会長挨拶|海城学園同窓会 海原会

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オダルミコ

都内在住のライター。子育て・教育・ライフスタイル・働き方を中心に心をこめて執筆をしています。ライティングを通して、知識が増え、視野が広がることに生きがいを感じています。プライベートではティーンエイジャーの娘と息子の母です。