離島から上京、そして大学中退……それってマイナスなの? 映像制作を仕事にしたSさんの場合①離島から大学進学へ

大学生ライター

けい

東京理科大学経営学部4年。神奈川県出身。中学生の頃にプログラミングに興味を持ち、地元の商業高校の総合ビジネス科に進学。高校卒業後は東京理科大学経営学部に進学し、リーダーシップを中心に経営組織論について学んでいる。

大学生の中退率は4年間で約1割で、10人に1人の学生は大学を中退すると言われています。中退した理由は、経済的理由や転学、学業不振などが主な理由で、中退に対してネガティブな印象を持っている方も多いかもしれません。しかし、必ずしもネガティブな理由での中退だけではなく、自分のやりたい仕事をするために中退するといった前向きなケースも多く存在します。今回は、実際に大学を中退した後、自身のやりたかった映像制作の仕事をしているSさんが、大学で上京するまでの離島での生活を伺っていきます。

Sさん

現在22歳。離島で生まれ、高校まで離島で育つ。高校を卒業してから1浪した後に上京して都内の大学に進学。大学では物理学を専攻していたが、入学してから1年ほどで中退。中退後は2社で映像制作の仕事を約2年経験した後に独立し、現在は都内で映像制作の仕事をしている。

離島で過ごした中高生時代

中高生時代は映像制作に熱中

ーーーまずは高校を卒業するまでの離島での生活について伺いたいと思います。 現在は映像制作の仕事をされていますが、この分野には中高生の頃から興味があったのですか?

「はい、ありました。小学校6年生の時に始めてパソコンを触ったのですが、その時にフリーソフトを使って簡単な映像制作をしたのがきっかけです。高校生になってからはMacBook Proを買ってもらったので、Adobeのソフトを使った本格的な映像制作にも挑戦していました。実際に高校の文化祭で流す映像を制作したり、コンテストに応募して賞を取ったりもしていましたね。こうしたことがきっかけで映像制作を中心に、ものづくり全般に興味を持つようになりました。」

東京の大学に進学することを決意

ーーー高校卒業してからは大学に進学されていますが、どのような経緯で大学に行こうと考えるようになったのですか?

「高校を卒業したらとりあえず島から出てみようという考えは持っていました。島では90%近くの人が高校を卒業したら島を離れます。そのうちの半分は大学に進学し、もう半分のうち専門学校に進学する人と就職する人でさらに半々に別れると言った感じですね。そのような環境の中で、自分自身は勉強が比較的得意な方だったので、大学に進学して島を離れようと自然に考えるようになりました。」

ーーー1浪されていますが、上京せず島で浪人したのですね。

「島で1年浪人したのは考える時間が欲しかったという部分はありました。というのも、先ほどの話とは矛盾するようですが、若い人はみんな都会に出るので逆に島で働いても良いかなという思いも同時に持っていたのです。浪人期間中は、受験勉強と並行しながら知り合いの町内議員の映像制作の仕事を手伝いなどもしていました。そのような感じで、受験に落ちたら島で働けば良いかなという思いで浪人してましたね笑」