ビタミンB12を過剰摂取するとどうなる?不足すると体に悪影響も! ( 2 )

ビタミンB12が不足すると引き起こされる症状

ビタミンB12は水溶性ビタミンで、体内で過剰に摂取された分は吸収されません。しかし一方で注意したいのが、不足することで体に与える影響です。ビタミンB12は不足することで悪性貧血や食欲不振、神経障害などの深刻な症状を引き起こす可能性があります。ビタミンB12不足による主な症状や、ビタミンB12が不足しやすい人の特徴についてご紹介します。

手足のしびれや神経障害

ビタミンB12が不足すると、手足のしびれなどの神経系の変化を起こす場合があります。しびれのほかにも、平衡機能障害、うつ症状、錯乱、認知症、記憶力低下、口や舌の痛みなど、日常生活に支障を来す症状が出る可能性があるため、早期診断と治療が必要になります。また、乳児期のビタミンB12不足の兆候としては、発育不全、運動障害、成長遅延、巨赤芽球性貧血などがあり、こちらも早急に治療をする必要があります。

貧血や食欲不振

ビタミンB12が不足すると、赤血球が減ったり、巨大な赤血球ができてしまったりする「巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)」という悪性の貧血を引き起こすことがあるといいます。ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球が正常に分化するのを助ける働きがあることから、不足することで造血がうまくいかず、異常な大きさの赤血球ができたり、赤血球の数が減少したりして悪性貧血となってしまいます。

悪性貧血は通常の貧血よりも治りにくいことから、悪性と呼ばれています。ビタミンB12と葉酸を補給することで改善されるため、悪性の病気ではありませんが、放っておくと症状が悪化するため、注意が必要です。ビタミンB12が不足して貧血が起こると、全身の倦怠感やめまい、動悸、息切れなどの症状が起き、神経が過敏になってしまう可能性があります。

ビタミンB12が不足しやすい人の特徴

偏食の方や動物性食品をあまり食べない人、菜食主義の人はビタミンB12が含まれる食品を摂取する機会が少ないため、不足する可能性があります。また、胃や小腸に疾患がある人は、ビタミンB12を食品から吸収することができないケースもあり注意が必要です。

減量手術や胃の全摘または部分切除など消化管の外科手術を行ったことがある人は、胃酸などを分泌する細胞の欠損が生じるため、体内で吸収されるビタミンB12の量が減少する可能性が大きいといいます。消化管の外科手術を受ける人は、術前および術後にビタミンB12欠乏症などの検査を受けることがあり、診断によってはビタミンB12をサプリメントで長期間にわたって摂取し、対処する必要があるといいます。

ビタミンB12は生きていく上で欠かせない栄養素

ビタミンB12は不足すると悪性貧血を引き起こすこともあるため、積極的に摂りたい栄養素の1つです。貝類などの魚介類やレバーに多く含まれており、サプリメントからも摂取することができます。赤血球を正常に働かせるために必要なビタミンB12は、不足すると体にさまざまな影響を及ぼします。今回ご紹介した内容を参考に、ビタミンB12をしっかりと摂取することを心掛けましょう。

参考

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニン摂取と大腸がん罹患との関連について|国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

ビタミンB12|海外の情報|医療関係者の方へ|「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省

「健康食品」の安全性・有効性情報|国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所

ビタミンB12|ビタミン|栄養成分百科|グリコ

ビタミン剤の取りすぎはダメ!! おくすりQ&A|(一社)大阪府病院薬剤師会

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cocoiro編集部

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