ビタミンB6欠乏症とは?欠乏症にならないために行う3つのこと! - cocoiro(ココイロ)

ビタミンB6は、たんぱく質や脂肪の代謝を助け、免疫機能を正常に保つための重要な役割を果たしています。多くの食品に含まれており、日常的な食生活で容易に摂取することができます。ただし、摂取量が不足するとビタミンB6欠乏症になることもあります。今回の記事では、ビタミンB6欠乏症にならないために知っておきたいことを3つご紹介します。

ビタミンB6欠乏症とは?

ビタミンB6が不足すると、貧血や発疹、口内炎、口唇の荒れなどのさまざまな症状を引き起こします。また、ビタミンB6の不足が著しい場合は神経への影響も起こりえます。ここでは、皮膚や粘膜、神経への影響についてご紹介します。

皮膚や粘膜への影響

ビタミンB6は体の20%を構成しているたんぱく質の代謝を助ける役割があります。ビタミンB6が欠乏することで、皮膚や粘膜など体の表面を構成している組織に炎症が起こる可能性があります。例えば、皮膚の発疹、口内炎、口角炎、舌の腫れなどが考えられます。

神経への影響

ビタミンB6は、赤血球や神経伝達物質の合成を行っています。ビタミンB6が不足することで、貧血や抑うつ、錯乱、免疫機能の低下が起こり得ます。また、乳児が十分なビタミンB6を摂取できないと、聴覚過敏やけいれんを引き起こすこともあります。

参考

ビタミンB6 | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト

ビタミンB6が不足しやすい人

ビタミンB6が不足しやすいのは、腎機能障害・自己免疫疾患・アルコール依存症の人です。もし身近に該当する方がいる場合は、専門医と相談しながらビタミンB6の摂取量や摂取方法を考えることをおすすめします。

腎機能障害がある人

腎不全患者がビタミンB6の正常値よりも低い数値を示した例があります。また、腎不全患者がビタミンB6を補給することで免疫機能が改善されたという報告もあるようです。

参考

慢性腎不全患者の微量栄養素に関する検討|J-STAGE

自己免疫疾患がある人

自己免疫疾患の1つである関節リウマチの患者は、ビタミンB6の濃度が低いことが多いとされています。また、関節リウマチの症状が重度であるほどビタミンB6の濃度が低くなる傾向もあるようです。ビタミンB6を補給すればビタミンB6の濃度は正常値になりますが、関節リウマチの症状を抑制することにはつながらないようです。

アルコール依存症の人

アルコール依存症患者は、ビタミンの摂取量が少なく、ビタミンB6欠乏症のリスクが高いとされています。また、栄養失調状態になりやすく、その結果としてビタミンB6欠乏症のリスクが高くなると考えられています。

参考

1.ビタミン補給療法の再検討|J-STAGE