ビオチン欠乏症

ビオチンの過剰症がある一方で、ビオチン欠乏症もあります。ビオチンが欠乏している場合、次のような症状が現れます。
・食欲不振、吐き気,悪心
・うつ症状
・皮膚(皮膚炎、脱毛、粘膜症状)
・神経(筋緊張低下、知覚異常、痙攣、発達遅延)
・その他:舌炎、蒼白、筋肉痛、結膜炎、有機酸尿
(引用元:ビオチンとは|東北大学病院)
一つが先ほど確認した、生卵白を大量に摂取することによって起こる欠乏症です。1日10個以上の生卵白を摂取し続けると、欠乏症になる可能性があるといわれています。
長期間にわたり、抗てんかん薬を内服していたり、血液透析を受けていると、ビオチン欠乏の可能性も出てきます。
先天性ビオチン代謝異常
先天性のものには、「ビオチニダーゼ欠損症」と「ホロカルボキシラーゼ合成酵素欠損症」がります。
「ビオチニダーゼ欠損症」では、ビオチンの腸管からの吸収において重要な役割を持つビオチニダーゼが欠損することにより、欠乏症が起こります。またビオチンの再利用障害が起こり、欠乏症が起こる場合もあります。
アポカルボキラーゼにビオチンを取り込む反応を触媒するホロカルボキシラ―ゼが欠損すると、ホロカルボキシラーゼ合成酵素欠損症が起こります。
医原性ビオチン代謝異常
日本の特殊ミルクでは、ビオチンの含有量が少ないため、ミルクアレルギー治療用ミルクのみを飲んでいるとビオチン欠乏になるといわれています。特に脱毛や皮膚炎の症状がある場合、ビオチンの欠乏を考えるべきでしょう。
年齢別 ビオチンの1日摂取量の基準
それでは年齢別のビオチンの1日の摂取基準量を見てみましょう。
年齢 | 男性 | 女性 |
0~5(月齢) | 4㎍ | 4㎍ |
6~11(月齢) | 10㎍ | 10㎍ |
1~2(年齢) | 20㎍ | 20㎍ |
3~5(年齢) | 20㎍ | 20㎍ |
6~7(年齢) | 25㎍ | 25㎍ |
8~9(年齢) | 30㎍ | 30㎍ |
10~11(年齢) | 35㎍ | 35㎍ |
12~70歳以上 | 50㎍ | 50㎍ |
妊婦・授産婦 | ー | 50㎍ |
(日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要|厚生労働省 27p より筆者作成)
12歳以上になると、妊婦・授産婦を含め50㎍となります。
まとめ
「お肌のビタミン」といわれ、基本的に過剰症は心配されないというビオチン。しかし妊娠中には、胎児への影響があるという研究結果も出ています。上限が設定されていませんが、大量に摂取しないよう、基準摂取量を守るようにすると安心でしょう。
また、生卵白の大量摂取にも注意が必要です。ビオチン不足となることがありますので、生卵白を大量摂取するのは控えておいた方が良いでしょう。
参考
ビオチンサプリメントのおすすめ2選!効果、副作用は?|サプリポート