パントテン酸を摂取するときに気をつけることは?
特別な注意を払わなくても日常的に摂取することができるパントテン酸。もし食事などで気をつけるべきことがあるとしたら、どのようなことでしょうか。調理法と、気をつけるべき嗜好品について解説します。
熱に弱いので調理法に注意
パントテン酸に限らずビタミン類は熱に弱く、水溶性のものが多くあります。加熱調理を長く続ける場合は、摂取できる量が少なくなる可能性があります。
また、水溶性なので、ゆで野菜の調理法にも気を配るといいかもしれません。葉物野菜などはゆでた後で長く水につけすぎず、早めに水気を切って盛り付けるようにするといいでしょう。
コーヒー・アルコールを飲む人は多めに摂るようにする
パントテン酸は脂質・糖質・タンパク質の代謝に使われるビタミンです。コーヒーやアルコールを日常的に飲む人は、飲まない人に比べてパントテン酸がより多く必要となります。
子供はあまり該当しないかもしれませんが、仕事中にコーヒーをよく飲む人や、晩酌をしながら夕食をとる習慣のあるご家庭では、パントテン酸の摂取量に気をつけてみるといいでしょう。
パントテン酸は、欠乏すると疲れやすい・食欲不振などの症状が起こります。そのままパントテン酸が足りない状態が続くと、成長停止や副腎障害などの重い症状が発生することが知られています。
しかし、一般的な日本の食生活では欠乏することがあまり考えられないため、これらの症状が発症した場合は、ほかの疾患も疑った方が良いでしょう。自己判断せずに、医療機関に相談されることをおすすめします。
参考
パントテン酸解説 | 「健康食品」の安全性・有効性情報 国立健康・栄養研究所
まとめ
ビタミンというと馴染みがあるように思いますが、それぞれの細かな働きまでは意外と知らないものです。今回は、代謝に欠かせないビタミンであるパントテン酸が含まれる食品についてご紹介しました。
繰り返しになりますが、通常の食生活ではなかなか欠乏しないビタミンです。必要以上に気にする必要はありませんが、バランスのとれた食生活を目指すための参考となれば幸いです。
参考
日本人の食事摂取基準(2015 年版)総論 ビタミン(水溶性ビタミン) | 厚生労働省
日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要 | 厚生労働省