成蹊中学校ってどんな学校?特徴や受験、学費について紹介

成蹊中学校(せいけいちゅうがっこう)は、中村春二氏が1906年に開いた私塾「成蹊園」を前身としており、1912年に成蹊実務学校、その2年後の1914年に成蹊中学校として開講しました。キャリア教育に力を入れている進学校として知られている成蹊中学校ですが、この記事では受験の難易度や学校の特徴などについて詳しく紹介します。

成蹊中学校について

成蹊中学校は、学校法人成蹊学園が運営する男女共学の中高一貫校です。高校から入学する生徒もいる併設型の中高一貫校となっています。成蹊中学校は東京都武蔵野市の吉祥寺に位置し、成蹊大学の付属校としても知られています。東京都内の私立中学校に子供を進学させたいと考えている親御さんにとっては、一度は検討したことがある学校かもしれません。それでは、成蹊中学校の主な特徴について紹介します。

創立100年の伝統校

成蹊中学校は、1906年に前身となる学生塾「成蹊園」が創立されたのが始まりで、100年以上の歴史を持っています。創設者の教育理念を現在も継承しており、中学校では毎朝、勉強への集中力を高める取り組み「疑念」を続けています。手を組み、目を閉じて精神を集中させることは、創設者である中村春二が考案した独自の精神集中法だそう。伝統の精神集中法で気構えや集中力を養う時間を取り入れていることは、成蹊中学校ならではの教育法といえるでしょう。

「国際学級」の設置

グローバル化が進む中、現在ではさまざまな教育機関で英語教育の工夫がなされています。成蹊中学校では、1964年に国際特別学級を設置し、帰国生の受け入れを行ってきました。当初は帰国生指導専門教員が指導してきましたが、一般学級を担当していた教員が指導を担当するようになり、学校全体が帰国生に対する指導法を熟知するようになったといいます。

国際学級は1年間で終わり、中学校2年生からは一般クラスへ移ることになります。国際学級で学ぶ生徒たちはさまざまな国や地域から帰国してきた生徒。2年生以降は国際学級の生徒と一般クラスの生徒が一緒に学ぶことで、国際感覚を共有する効果が期待できます。

国際理解教育として留学制度も

成蹊中学校では多くの科目を通して国際感覚を養うことができます。例えば、ネイティブスピーカーによる語学の授業を通して異文化への理解を深めることはもちろん、政治経済、日本史、世界史なでは国際社会を理解するために必要な近現代史の教育にも力を注いでいるといいます。

毎年留学生を受け入れているため、海外へ出たことのない生徒にとっては貴重な体験をすることができるでしょう。留学制度や国際理解プログラムが充実しており、成蹊ならではの留学制度も設置しています。アメリカのセントポールズ校とは65年以上、オーストラリアのカウラ高校とは45年以上も前から交換留学制度を実施しており、長期留学として1年間、短期留学として2週間からなど、成蹊独自の長期・短期プログラムがあります。また、一定の成績基準を満たしている場合は、奨学金を受けとることも可能です。

参考

国際理解教育|教育の特色|成蹊中学・高等学校 

学外活動・実践型の授業の導入

成蹊の教育の特徴として、実践型の体験学習を重視する点が挙げられます。授業以外の学校行事や学外活動を行っており、中学1年生では自然観察、2年生では志賀高原や周辺の山々を登山する「夏の学校」、そして3年生では修学旅行があります。その他にも、狂言・伝統芸能の鑑賞やプラネタリウムの見学、雅楽鑑賞なども行っています。

成蹊中学校の授業では実験や実習が多くあり、特に理科では実験を重視した授業を行っています。校内の植物の観察や、理科教育専門施設「理科館」での本格的な実験をもとにした物理、化学、生物、地学の授業などもあります。毎年1~3年生の希望者が参加して行う、天体観測や化石の採集などの調査実習では、学年の枠を超えて活動することができ、生徒同士の絆を深めることができます。

個性を尊重する中高一貫教育

成蹊では中学1年生~高校3年生までの6年間を、3つの学習ステージに設定しています。基礎力、応用力、実践力を磨く中高6年間の一貫教育で、大学進学へと備えていきます。中学1年生~2年生は、「導入期教育」として、学習目標を設定したり、学習する習慣をつけることにフォーカスしていきます。基礎能力の向上を目指し、芸術・家庭科・理科など、実際に身をもって体験できる機会を多く設置していることが特徴です。中学3年生~高校1年生は「充実期教育」として、各分野の専門教員から実践教育を受けることにより、知的好奇心を養っていきます。さらに、高校2年~高校3年は「発展期教育」として、進路指導体制を強化し、学習指導も徹底されます。進路に合わせた18種類のコースや自由選択の演習など、進路に合わせたカリキュラムが組まれています。

部活動

成蹊では文化部、運動部ともにさまざまな種類があります。ほとんどの生徒が参加しているという部活動は、高校の先輩とも一緒に活動することができる貴重な機会となります。部活動の種類は以下となります。
・運動部
剣道部、硬式テニス部(男)、硬式テニス部(女)、サッカー部、山岳部、水泳部、ソフトテニス部(男、女)、卓球部、バスケットボール部(男、女)、バレーボール部(女)、野球部、ラグビー部、陸上競技部

・文化部
イラスト漫画部、英語部演劇部、科学技術部、家庭部、コーラス部、社会探検部、写真部、書道部、自然科学部、吹奏楽部、ストリングス部、ダンス部、美術部

参考

クラブ活動|クラブ活動・生徒会|学校生活|成蹊中学・高等学校

いじめやハラスメントへの取り組み

近年は、学校におけるいじめやハラスメントの問題がニュースなどでもたびたび報道されています。ハラスメントとは、嫌がらせなどによる人権を侵害するような行為のことをいい、成蹊学園ではいじめやハラスメントへの取り組みとして、「ハラスメント防止委員会」を設置しています。「ハラスメント相談員」と呼ばれる専門相談員もしくは学内相談員に相談をしたり、相談受付窓口を設置することで生徒や親、教員などが相談することができる環境を整えています。

ハラスメント委員は相談者の内容を基にハラスメント防止委員会へ申し立てをし、調査や調停、いじめやハラスメントを行った者への聴取や確認といった具体的な措置へとつなげていきます。「そもそも、ハラスメントって何?」「何をするといじめになるの?」など、具体的な質問に対するQ&Aについては公式HPでも公開しており、確認することが可能です。

参考

中学生・高校生の皆様へ|ハラスメントに関する取り組み|成蹊学園