学校による学費減免制度
政府の補助以外にも、学校による学費減免制度が適用されることもあります。ホームページにはっきりと記載されていないこともあるので、志望校に直接問い合わせてみましょう。
特待生
成績優秀の生徒、またはスポーツや芸術に秀でた才能のある生徒は、特待生として学費の一部または全額が免除されることがあります。3年間一括免除の場合と1年ごとの更新の場合があります。1年ごとに更新する場合、一定の成績が残せないと翌年から特待生資格を得られず、授業料を徴収される可能性があります。
奨学金
入学後に家計の急変や保護者の死亡・離別などのため、経済的に学業を続けるのが困難になった場合、学校から奨学金や学費減免を受けられることがあります。また、入学前も、経済的な理由で入学を断念しなければならない人を対象に、奨学金が設けられている学校もあります。
その他の奨学金と教育ローン
公的支援でカバーしきれず、学校の減免制度も受けられない場合、奨学金や教育ローンを活用するのもいいでしょう。
主要な奨学金制度
奨学金制度には、給付型と貸与型があります。給付型は返済の必要がないのに対し、貸与型は卒業後に返済する必要があります。在学中は無利子で貸与されます。毎月一定額が子供本人の口座に振り込まれます。
日本教育公務員弘済会
給付型と貸与型の奨学金があります。給付型の上限は50万円、貸与型の上限は1年25万円、合計100万円までです。
参考
教育振興事業|日教弘 – 公益財団法人 日本教育公務員弘済会
あしなが育英会
病気、災害、自殺などで保護者を亡くしたり、保護者が障害を負っている子供に対して、給付と貸与混合型の奨学金を交付しています。
参考
交通遺児育英会
交通事故で保護者が亡くしたか、重度の障害を負った子供を対象に、貸与型の奨学金を交付しています。
参考
主要な教育ローン
教育ローンは、金融機関から保護者に貸与される教育資金で、保護者の口座に一括で振り込まれます。借りたときから利息が発生し、翌月から返済しなくてはなりません。
国の教育ローン
固定金利で借りられ、受験費用、パソコン購入費、海外留学などを含む幅広い教育資金ニーズに対応しています。
民間のローン
民間の金融機関によるローンは、国のローンに比べて金利が高いですが、審査期間が短く、すぐ資金が必要な時には頼りになります。
まとめ
日本の義務教育は小中学校の9年間のみですが、高校への進学率は通信制も含めると98%に上り、中学卒業者のほぼ全員が高校へ進学します。しかし、今まで費用負担が進路選択の幅を狭める要因となってきました。2020年度からついに私立高校の実質無償化が始まり、家庭の経済的状況に関係なく学校を選択できる環境が整ってきたといえるでしょう。
参考
高校や大学などへの入学金や授業料などの負担を軽減! 「国の教育ローン」がサポートします。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
高校3年間の学費は公立と私立で2倍の差!奨学金探しのポイント | ZUU online
私立高校を選べる奨学金・特待生制度 | インターエデュ・ドットコム