ビタミンB2の過剰摂取は副作用なし?ビタミンの過剰摂取を解説! ( 2 )

【ビタミン別】ビタミンを過剰摂取すると起きること

一口に「ビタミン」と言っても、ビタミンにはいくつかの種類があります。また、脂溶性のものと水溶性のものに分かれており、体に蓄積しやすいかどうかが異なります。ここでは、脂溶性のビタミンA・D・E・Kと水溶性のビタミンB群に分けて過剰摂取するとどのようなことが起きるかご紹介します。

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの違いは?

脂溶性ビタミンは、脂質に溶けて肝臓や脂肪に蓄えられます。食事中に、脂質と一緒に摂取することで脂溶性ビタミンは吸収されます。そのため、低脂肪食を取っていると脂溶性ビタミンが不足することがあります。そして、水溶性ビタミンとは異なり、体内に蓄積されやすいため、過剰摂取によって悪い影響が起きることがあります。

水溶性ビタミンは、水に溶けるため尿から体外に排泄されます。そのため、体内には蓄積しにくく、過剰摂取による悪影響はあまり知られていません。また、水洗いや加熱調理で破壊される傾向が強いため、過剰に摂取するというよりも摂取しにくいビタミンといえます。

ビタミンA

ビタミンAは、豚や鶏のレバー、うなぎ、にんじん、海苔などに多く含まれており、皮膚や目の粘膜を健康に保つ役割があります。不足すると、薄暗いところでものが見えにくくなったり、皮膚が乾燥してカサカサしたりします。

植物性のビタミンAの過剰摂取による悪影響は知られていませんが、動物性のビタミンAの過剰摂取は悪影響があります。ビタミンA過剰症の急性のものには、腹痛・嘔吐・めまいなどの症状が起こります。また、慢性的に摂取量が過剰の場合、皮膚乾燥・脱毛・食欲不振・関節痛などの症状が起こります。

参考

ビタミンAの過剰摂取による影響|食品安全委員会,P3

ビタミンD

ビタミンDは、きのこ類やしらすなどの魚介類に多く含まれており、カルシウムとリンの吸収を促進します。骨や歯の形成と成長に役立つビタミンです。不足すると、体内のカルシウムが不足し、骨軟化症・骨量低下・骨折リスク増加・骨粗しょう症性骨折リスク増加などが起こります。

過剰摂取すると、高カルシウム血症・腎障害・軟組織の石灰化障害などが起こります。また、乳児は多量のビタミンD摂取によって成長遅延が生じる危険もあるとされています。

参考

脂溶性ビタミン|厚生労働省,P174

ビタミンE

ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類やべにばな油などに多く含まれており、血液の流れを活発にしたり、ホルモン分泌を円滑にしたりする役割があります。不足すると、血行が悪くなり冷え性や頭痛、肩こりなどを起こしやすくなります。

過剰摂取すると、出血の際に血液が止まりにくくなることが知られています。ただ、ビタミンAやビタミンDに比べると体内に蓄積しにくいため、過剰摂取による過剰症は起こりにくいと考えられています。

参考

脂溶性ビタミン|厚生労働省,P178

ビタミンEの働きと1日の摂取量|健康長寿ネット

ビタミンK

ビタミンKはモロヘイヤやシソなどの緑黄色野菜や納豆に多く含まれており、血液を固める働きと骨や歯の形成をする役割があります。不足すると、血液の凝固が遅くなるため、出血の際に血が固まるのに時間がかかります。ただ、ビタミンKは腸内細菌によって合成されるため不足することはまれです。

ビタミンKには、K1とK2があります。これらは過剰に摂取しても毒性はないとされていますが、合成品であるビタミンK3を過剰摂取すると溶血性貧血などが生じるとされています。

参考

脂溶性ビタミン|厚生労働省,P183

ビタミンB1

ビタミンB1は、豚肉や大豆などに多く含まれており、糖質からエネルギーを作り出す働きをしています。糖質は脳に必要不可欠なエネルギー源のため、脳神経の機能維持に役立ちます。不足すると、食欲不振・疲れ・脳や神経への障害が起こります。通常の食品を取っている場合では、過剰摂取による健康への影響は報告されていません。

参考

ビタミン|厚生労働省,P197

ビタミンB2

ビタミンB2は、肉類のレバーやハツ、うなぎ、鶏卵などに多く含まれており、脂質からエネルギーを作り出す働きをしています。また、皮膚や毛髪、爪の再生にも関わっています。不足すると皮膚や粘膜を正常に保てなくなり、口内炎や口角炎、肌荒れなどが起こります。過剰摂取による健康への影響は報告されていません。

参考

ビタミン|厚生労働省,P201

ビタミンB6

ビタミンB6は、サンマなどの魚介類やバナナに多く含まれており、たんぱく質からエネルギーを作り出す働きをしています。また、免疫機能や赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などにも関わっています。不足すると、皮膚炎・舌炎・貧血・うつ状態などの症状が起こります。過剰摂取による健康への影響は報告されていません。

参考

ビタミン|厚生労働省,P209

ビタミンB12

ビタミンB12は、豚のレバーやかき(貝類)に多く含まれており、血を作ることや神経の機能維持に関わっています。不足すると、造血作用がうまく働かず貧血が起きやすくなります。また、脊髄や脳、末端神経への障害が起こることもあります。過剰摂取による健康への影響は報告されていません。

参考

ビタミン|厚生労働省,P213

まとめ

ビタミンB2の過剰摂取による健康への影響は報告されていません。なぜならば、ビタミンB2を含むビタミンB群は、水溶性ビタミンであるため体内に蓄積されにくいという特徴を持っています。また、食品の調理過程でビタミンB2は壊れやすく、摂取することが難しいビタミンといえるでしょう。

参考

ビタミンB2解説|話題の食品成分の科学情報

ビタミンB2の働きと1日の摂取量|健康長寿ネット

ビタミンB2|グリコ

水溶性ビタミンB2・B6について|NST 栄養ひろば

ビタミン B2,B6|ゾンネボード製薬

摂りすぎには注意!ビタミン剤の過剰摂取で起こる副作用とは|eltha

ビタミン過剰症|Wikipedia

ビタミンの概要|MSDマニュアル家庭版

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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