中学受験に潜む弊害とは。起こりうるリスクと受験との向き合い方 - cocoiro(ココイロ)

中学受験に潜む弊害とは。起こりうるリスクと受験との向き合い方

子供が有名中学に合格した場合、やはり親としても嬉しいですし、自慢もしたくなるかもしれません。

しかし、中学受験にはさまざまな弊害があり、一歩間違えると子供の人生に大きな影響を与えてしまうため注意が必要です。

そこで、中学受験をするにあたって起こりうるリスクと、向き合い方について考えてみたいと思います。

中学に合格した後に起こるリスク

中学受験で心配なのは、合格した後のリスクについてです。具体的にどのようなことが懸念されるのでしょうか。

友達との距離の取り方

小学生は学校で学びつつ、友達との関わりを通して社会性を育んでいきます。休み時間の関わりや放課後一緒に遊ぶことを通して、友達との距離を無意識に学んでいくのです。

嫌なことをしてしまい、相手を怒らせてしまった場合は、謝罪し、相手に受け入れてもらい次の遊びへと移行していきます。

しかし、友達と遊ぶ時間を減らして受験勉強に励んできた子供たちは、友達との距離感がつかめない、友達とどう接したらいいのか分からないという子も少なくないのです。

入学した学校で友達が作れないケースや、休み時間に1人で過ごすことが多くなる場合など。親が気づかない場所で孤立しているかもしれません。

そうならないためにも、適度に友達と遊ぶ機会は必要なので、受験一色にするのも大事ですが、気分転換も兼ねて友達と遊ぶ日を作ること。そして、コミュニケーションの取り方や、遊びを通して友達との関わり合いを学ぶ機会を作るようにしましょう。

親の期待に応えてしまう

受験では、親の見えないプレッシャーを感じながら子供は勉強に取り組んでいます。親の卒業した学校を受験する場合、いつも聞かされるエピソードに憧れを持つかも知れません。そして無意識に親の期待に答えようと自分を追い込んでしまうことも。

受験する学校が決められている場合には、陥りやすいので、子供と相談して、本人が入りたいという意欲を引き出した上で受験勉強をスタートさせるようするだけで変わってきます。

親の期待に応え過ぎてしまうと、入学した後も親が望むものを選択し、自分の意思ではなく、親の喜ぶ顔が見たいという思考で人生を進むことになってしまうのです。

子供の人生を考え、本人のやりたいことや得意なことが生かせる言葉がけを意識するようにしましょう。