キッズ携帯は格安キャリアでの契約不可!スマートフォンで代用する方法 - cocoiro(ココイロ)

共働き家庭も多い中、子供に携帯電話を持たせる家庭はどんどん増えています。大手キャリアでは「キッズ携帯」が一般的でしたが、格安キャリア(MVNO)を利用している家庭ではどのようなものを選ぶか悩んでしまうかもしれません。「格安キャリアでキッズ携帯は使えるのか?」「代替できるものはあるか?」といったお悩みにお答えします。

格安携帯キャリアでキッズ携帯は導入できる?

一般に格安携帯キャリアを契約する際、端末は手持ちのもので、SIMだけ挿し直すということが多いのではないでしょうか。しかし、キッズ携帯を検討している人は、キッズ専用端末を探しているかもしれません。格安携帯キャリアでキッズ携帯の導入は可能なのでしょうか。

キッズ携帯専用の端末はない

結論からお伝えすると、格安携帯キャリアでいわゆる「キッズ携帯」専用の端末を用意しているところはありません。子供に使わせるための見守り機能がある格安キャリアもありますが、端末依存ではなくアプリなどで管理するものになっています。

そもそも、キッズ携帯はデータ通信ができないことが特徴の一つです。そのためウェブブラウジングやアプリの利用はできず、GPSだけ利用できるようになっています。

また、同様に無線LANへの接続もできませんが、自宅の無線LANルータを検知して帰宅を保護者に知らせる機能だけついている端末もあります。このように、制限がありつつも子供の安全のために必要な機能は使えるのがキッズ携帯の特徴です。

参考

mamorino5(マモリーノ ファイブ)  ケータイ | au

大手キャリアのキッズ携帯・スマートフォンは他社では使えない

ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリア3社はそれぞれキッズ専用端末と料金プランを用意しています。これらの端末を中古で安く購入し、格安キャリアで契約することも可能ではありますが、キッズ携帯の主要なメリットが失われてしまう可能性が高いです。

いわゆるキッズ携帯は通話・SMS・GPSなどの機能を一部に絞る代わりに、見守り機能を付加しています。他社のSIMを挿して使う場合、まずGPSが使えなくなる恐れが高くなります。GPSがないと、子供の居場所を探すなどの機能が使えません。

また、大手キャリアの見守り機能のうちの大きなメリットである「何かあったときに保護者に自動通知する」という機能も使えなくなります。こちらは親子ともに同じ大手キャリアで契約している場合のみ有効ですので、どちらかが格安キャリアを使っている場合には使えません。

そのため、キッズ携帯端末に格安SIMを挿して使うと「通話ごとに利用料金のかかる機能限定携帯電話」になってしまいます。不便であるだけでなく、場合によっては通信料金が高額になってしまう可能性もあります。

参考

実はあまりお得じゃない? 子供向けケータイで格安SIMを使う (1/2)格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! | ASCII.jp

格安キャリアで子供の携帯を契約するには?

「格安キャリアには大手キャリアのようなキッズ携帯はない」「見守り機能はアプリなどで付加」ということが分かりました。それでは、どのような契約・設定にすれば子供に使わせやすい携帯電話になるでしょうか。

安い&機能制限のある契約を選べばOK

子供に携帯電話を持たせる際にまず心配なのは「なくしたり壊したりしないか」でしょう。続いての心配は「使いすぎ」「有害な情報に触れてしまう」などではないでしょうか。これらの不安を取り除くためには、本体を安いもので用意した上で、機能制限のある契約を選べば良いということになります。

2018年に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」が改正されたことにより、通信事業者は未成年向けのフィルタリングサービスを提供することが義務づけられています。どの格安キャリアで契約してもフィルタリングサービスが用意されていますので、その点は安心してください。

参考

電気通信消費者情報コーナー フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存知ですか? | 総務省