教育ローンを探すとき、「審査に落ちるのでは……」と不安を持つことがあるかもしれません。しかしその不安の要因を探ると、自分の経済状況や返済能力に自信がないというよりも「何をどんな基準で審査されるのか分からない」というところにあるのではないでしょうか。基準を知ることで不安はおおかた解消されるものです。教育ローンの審査を受ける際はどんな点に気を付けたらいいのか、見ていきましょう。
もくじ
審査が甘い教育ローンはある?
「審査に落ちる」が意味すること
そもそも、教育ローンにはなぜ審査があるのでしょうか。それは、教育ローンが金融機関からの借り入れを意味するものであり、金融機関は貸したお金を後に回収しなければならないからです。つまり「審査に落ちる」とは、金融機関が「回収できないリスクが高い」と判断したということ。教育ローンの審査に通過することを考えるなら、「いかに審査を通すか」よりも「いかに返すか」を考えなければならないということです。
「容易なローン」より審査項目と自己条件を確認
ローンで返済に行き詰まると、一番厳しい状態に陥るのは借りた側です。「審査が甘いローン」、すなわち「審査通過が容易なローン」を見つけて借りることができたとしても、返済に無理があれば、問題を先送りしただけと言えるでしょう。
教育ローンの審査に不安があるならば、まずはローンの審査で何をチェックするのか知っておくこと。そして自分の経済的な条件を照らし合わせ、無理のないローンを選ぶことです。長期的な展望を持って、自分の条件を整えておくことも大事でしょう。
参考
教育ローンの疑問をまとめて解決!審査・金利・おすすめなど、教育ローンで押さえておきたいポイントまとめ|マネタス
教育ローンを借入するには審査通過が必須!審査に通過するためのポイントをFPが解説|マネタス
審査では何をチェックするか
教育ローンの審査でチェックされるのは、次のようなポイントです。
信用情報
信用情報とは、これまで行ってきたお金の貸し借りの履歴のことです。記録されているとされるのは、クレジットカードやローンなどを利用した際の契約内容や、期日通りに返済・支払いしたかなどの利用実績、利用残高などに関する情報。新たにクレジットカードを作り、ローンを利用したいときは、各会社が申し込んだ人の「信用」を判断する参考にするために使われます。
過去にクレジット代金の引き落としが遅延したり、ローンの返済を滞らせたりといった経験があれば、注意が必要です。遅延が2ヶ月、3ヶ月と続く場合、1年の間に複数回遅延がある場合などは、審査の通過は難しいと考えた方がいいでしょう。携帯電話本体を分割払いで購入し電話料金と合わせて支払っている場合なども、遅延していることを見落としがちなので注意しましょう。
月々の収支をしっかり把握し、遅れずに支払いうことは、ローンなど信用に基づく取引の基本です。普段から確実にしておくことが重要です。信用情報は基本的に、契約継続中から契約終了後、5年以内の期間のデータが登録されています。自分の信用情報は、信用情報管理機関に情報開示を求めれば確認することができますから、不安があれば一度確かめてみましょう。
- 消費者金融系の利用についての情報開示 → 日本信用情報機構(JICC)
- クレジットの利用についての情報開示 → CIC
- 銀行など金融機関との利用についての情報開示 → 全国銀行個人信用情報センター