海外ではクリスマスをどう過ごす?各国の風習や日本との違いを紹介! ( 2 )

ギリシャではクリスマス前に断食する?

 

(参照元:zel.n|Instagram)

クリスマスはキリスト教の祝祭ですが、同じキリスト教であっても習慣や風習は一様ではありません。宗派によってクリスマスの祝い方、過ごし方はさまざまです。

ギリシャ正教の国であるギリシャでは、大きな祭りの前に40日間にわたって信者が断食(食事制限)を行う習わしがあります。イエスの降誕祭であるクリスマスも例外ではなく、40日前から肉や乳製品、魚などの食事が制限されます。

「アイ・ヴァシリス」と呼ばれるギリシャのサンタクロースが子供達のもとを訪れるのは新年になってから。子供達は1月1日にプレゼントを受け取ります。

ロシアの青い服のサンタクロース

 

(参照元:russiadedmoroz|Instagram)

ロシアでは多くの人が1月7日にクリスマスを祝います。ロシア正教会が採用しているユリウス暦で12月25日にあたるのが1月7日であるためです。最近では、西洋文化の影響もあり12月25日にパーティーを開く人々もいます。

そんなロシアのクリスマスには、ジェド・マロース(日本語で「吹雪爺さん」という意味)と呼ばれるお爺さんと、彼の孫娘であるスネグーラチカ(雪娘)が登場します。ジェド・マロースはもともとロシアの民間伝承に出てくる妖精でしたが、1930年代からクリスマスに登場するようになりました。サンタクロースと同じように子供達にプレゼントを配るジェド・マロースは、青や白のガウンを着ています。最近では、西洋文化の影響からか赤い衣装を着たジェド・マロースが多いようですが、クリスマスの時期にロシアに行けば青い服のお爺さんに出会えるかもしれません。

メキシコのクリスマスの伝統「ポサダ」とは

カトリックの国メキシコのクリスマスでは、ポサダと呼ばれる伝統の儀式が行われます。聖母マリアの格好をした少女とイエスの養父ヨセフの格好をした少年が、地元の教会から行列を組んで行進するイベントです。期間は12月16日からクリスマスイブの12月24日まで。期間中は毎夜パーティーが開かれ、お菓子やフルーツも振舞われることから子供達も楽しみにしています。

Navidad(ナビダー)と呼ばれるメキシコのクリスマスは、ポサダが行われる12月16日から翌年の1月6日まで続きます。

オーストラリアは真夏のクリスマス

南半球にあるオーストラリアではクリスマスの時期がちょうど夏にあたります。日本ではソリに乗って雪原を走るサンタクロースとトナカイをイメージしますが、オーストラリアでは真夏のビーチでくつろぐ、サングラスをかけたサンタの姿がイメージ写真として使われることも。クリスマスにはビーチでバーベキューをする若者の姿も見られます。

エチオピアのクリスマス「ゲンナ」とは

キリスト教徒の多いエチオピアでは、1月7日に「ゲンナ」と呼ばれるクリスマスが行われます。ゲンナの時期、聖地のラリベラには多くの巡礼者が訪れ、普段の人口の5倍の人で溢れ返るそうです。

各家庭では、ハーブなどを練りこんだハベシャダボと呼ばれるエチオピアのパンが振る舞われます。

実はキリスト教徒の多い韓国のクリスマス

 

(参照元:hollyshopru_|Instagram)

日本のお隣の国、韓国はアジア有数のキリスト教徒の多い国として知られています。クリスマスイブと当日の2日間、信仰を持つ人々は教会に集まって礼拝に参加します。教会によっては、歌や劇などのクリスマスにちなんだ出し物をしたり、食事会などが開かれたりすることもあるようです。恋人や家族、友人にクリスマスプレゼントを贈るなど、日本と共通する習慣もあります。

日本と世界のクリスマスの違い

日本にも定着しているクリスマスですが、海外とはどのような点に違いがあるのでしょうか。

キリスト教色が希薄な日本のクリスマス

クリスマスは降誕祭とも呼ばれ、イエス・キリストの生誕を祝う日です。そのため、キリスト教の文化が根付いている国々では、宗教的な色合いが濃くなります。先に紹介したメキシコの「ポサダ」やギリシャでクリスマス前に行われる40日間の断食(食事制限)などはその代表例です。クリスマスの世俗化が進んでいる欧米でも、各国独自の伝統を感じさせる習慣が残っています。

一方の日本はキリスト教徒が総人口の1%程度と数が少ないこともあり、クリスマスの宗教色は希薄です。信者以外でクリスマスの礼拝やミサに参加するという人も多くはないでしょう。

クリスマスにお店が閉まる国も

クリスマスから年末にかけて、日本では消費が活発になり小売業を中心に書き入れ時となります。さまざまなキャンペーンなどが組まれ、各企業もこの時期は普段以上に力を入れるのが通例です。

それに対して海外ではクリスマスを家族でゆっくりと過ごす人が多く、お店が閉まっていることも珍しくありません。特にキリスト教文化が根付いている国でこの傾向が顕著です。クリスマスを海外で過ごす場合には、飲食店等が閉店している可能性もありますから、渡航前にしっかりと確認しておきましょう。

おわりに

世界各国のクリスマスの過ごし方や習慣、日本との違いについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。各国のクリスマス事情を知ることは、その国の文化や宗教を知ることでもあります。この記事が、海外でクリスマスを過ごすことを検討されている方や、お子さんに世界のクリスマス事情について話してあげたいと考えている方の参考になれば幸いです。

参考

2018年クリスマスの海外旅行先ランキングを発表!~ドイツ、オーストリア、チェコなど中欧が人気。各国のクリスマスマーケット情報も紹介~|阪急交通社

消費文化の受容過程の再検討 日本のクリスマス消費に見る文化の再生産|日本商業学会『流通研究』

オランダにはクリスマスが2回やってくる!|AB-ROAD

オーストラリアで夏のクリスマス!シドニークリスマスガイド|エクスペディア

サンタクロース村とは?|サンタクロース村オフィシャルサイト

世界のクリスマスの過ごし方|地球の歩き方[旅スケ]

年末スペシャル!エチオピアのクリスマスを訪ねる 11日間|アフリカ旅行の道祖神ブログ

ロシアだけに住むサンタ「ジェド・マロース」の秘密|ECOMロシア語ネット

韓国のクリスマス|KONEST

「日本型クリスマスの歴史」(視点・論点)|NHK 解説委員室

人口あたりのキリスト教信者比率は西日本で高め : 2017年度宗教統計調査|nippon.com

この記事をかいた人

藤井ケンジ

ライター・翻訳者・ブロガー。国際基督教大学卒業後、教育系出版社にて自社サイトのデザインからコーディング、SEO施策にまで携わる。7年の企業勤務を経たのち、妻の出産を機にフリーランスに。翻訳(英語→日本語)の仕事のかたわら育児、家事情報をメインとしたブログを運営。ライターとしては育児、教育関連の記事を執筆。目下の関心はジェンダーと性差別。趣味は読書、映画、海外ドラマ、NBA(バスケットボール)。1児の父。