11月にもなると街はイルミネーションに彩られ、一気にクリスマスムードが高まります。クリスマス当日には、お子さんにプレゼントを渡したり、自宅でクリスマスケーキを食べるというご家庭も多いでしょう。今ではすっかり日本の年中行事として定着しているクリスマスですが、その習慣や風習はほかの国々と同じではありません。海外には日本と異なるクリスマスの習慣があるのです。そこで今回は、世界の国々のクリスマスの過ごし方や風習について、日本との違いも交えながらご紹介します。
海外ではクリスマスをどう過ごす?各国の風習を紹介
それでは、海外のクリスマスの過ごし方や独特な風習について国ごとに紹介していきます。
世界最大!ドイツのクリスマス・マーケット
(参照元:visitravensburg|Instagram)
最近日本でも増えてきたクリスマス・マーケットですが、本場はドイツです。その規模と数は世界一と言っても過言ではありません。ドイツ国内では、クリスマス本番の4週間ほど前(11月25日ごろ)から、ほとんどの都市でクリスマス・マーケットが催されます。特に有名なのは、ニュルンベルク、ドレスデン、シュトゥットガルトの3つ。三大クリスマス・マーケットと呼ばれ、国内外から多くの観光客が訪れます。本場のクリスマス・マーケットを体感したいなら、ドイツに行くのがおすすめです。
フィンランドにはサンタクロースの村がある?
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フィンランドにはサンタクロースの村があることをご存じでしょうか。フィンランド北部の都市ロヴァニエミ市内にある「サンタクロース村」には、世界中にサンタクロースからの手紙を届けるサンタクロース・オフィスやお土産ショップなどがあります。
サンタクロースの起源と関わりがあるわけではなく、観光用の施設ではありますが、クリスマスシーズンに小さなお子さん連れでフィンランドを訪れる機会があるなら、立ち寄ってみても良いかもしれません。
2回ある?オランダのクリスマス
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クリスマスは一般的にイエス・キリストの降誕を祝う祭りとして12月25日に行われますが、オランダでは一足早い12月6日にも「シンタクラース祭(Sinterklaasfeest)」と呼ばれるお祭りが開かれます。「シンタクラース祭」とは、4世紀の小アジア(現在のトルコ)に実在した聖ニコラスの命日を祝う祭りです。シンタクラースはニコラスのオランダ語読みです。
シンタクラースは12月5日の晩に子供達へのプレゼントを持って各家庭の屋根に訪れると信じられています。従者のズワルト・ピートが煙突や窓から家の中に入って、靴の中にプレゼントを入れてくれるのです。どこかで聞いたことがあるような話ですが、実はオランダで広まっていたこの伝承が、現在各地でクリスマスの象徴として広く知られているサンタクロースの話の元になっています。
オランダでは12月25日にもクリスマスが祝われますから、1シーズンに2回クリスマスがあると言えるでしょう。
アメリカの巨大クリスマスツリー
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アメリカではクリスマスを家族で過ごすのが一般的です。本物のもみの木を使ったクリスマスツリーに飾り付けをする家庭も多く、シーズンが近づくと各地でツリー市が開催されます。
アメリカは街のイルミネーションも豪華です。各地に巨大なクリスマスツリーが出現します。
特に有名なのはニューヨークのロックフェラーセンターの巨大ツリー。クリスマスシーズンには多くの人々で賑わいます。