日本のクリスマスはいつから始まった?特徴や風習、外国との違いは? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

外国から見ると「不思議」な日本のクリスマスの習慣

外国から見ると「不思議」だと思われる日本のクリスマス。現代日本のクリスマスの習慣を見てみましょう。

「クリスマスはカップルで過ごす」

日本ではクリスマスには、カップルが一緒に過ごすのが当たり前でしょう。しかし海外では、クリスマスは家族で過ごすもの。日本では「クリスマスは恋人、お正月は家族」で過ごすのが一般的ともされますが、海外では「クリスマスが家族、お正月がユジンや恋人」という傾向が多いようです。

また、24日のクリスマス・イブの方をメインと考える風習も日本にはありますが、海外では25日がメインです。

「クリスマスはチキンとケーキを食べる」

クリスマスに食べるものといえば、チキンにクリスマスケーキが定番。しかし本来クリスマスに食べるのは、七面鳥(ターキー)です。クリスマスにチキンを食べるという風習は、1974年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFCJ)がスタートさせました。

クリスマスプレゼントは1つという決まりも定着しています。しかし海外では2~3個が定番で、クリスマスツリーの下に置くことになっています。

参考
“クリスマスにチキン”は KFCから始まった?|日本KFCホールディングス株式会社

外国のクリスマスの様子は?

それでは外国のクリスマスを見てみましょう。

イギリス

イギリスのクリスマスは家族で祝う日とされ、どこにも出かけずにゆっくりと過ごす日です。そのため当日はクリスマスディナーを出すお店以外は閉まり、電車も止まってしまいます。

クリスマスに食べられるのは、ケーキではなくプリン。プラムを使用することが多く、他にもドライフルーツ、ナッツ、香辛料、ラム酒などを入れて作るようです。クリスマスの翌日の12月26日は「ボクシング・デー」とよばれるセールがあり、あらゆるデパートで一年で最大のセールが行われます。

参考
イギリスのクリスマス事情と過ごし方(ロンドンのライトアップ&ツリー5つの名所付き)せかいじゅうライフ

アメリカ

アメリカではアドヴェント・カレンダー(クリスマスまでの日数を数えるカレンダー)を使用して、クリスマスまでのカウントダウンをします。住宅街でもイルミネーションを施すなど、大がかりのようです。

11月に「サンクスギヴィング」という祭日があり、この日に七面鳥を食べることが多く、クリスマスには牛肉や豚肉を食べる人の方が多くなります。イギリスとは違い、アメリカではクリスマスに営業されているお店も多め。クリスマスの日は映画館の日でもあり、映画を見る人も多いようです。

参考
英語圏のクリスマス習慣:アメリカとイギリスのクリスマス文化の違い・ビジネスマンの為の異文化理解|MasterLanguage

フランス

フランスではクリスマスにケーキの一種であるブッシュドノエルを食べます。ブッシュは「薪」、ノエルは「クリスマス」の意味で、薪の形をしたケーキ。ブッシュドノエルを食べるようになったのには諸説あり、クリスマス前夜になると薪を燃やして家族の健康を祈ったり、クリスマスに燃やした灰が厄除けになるともいわれています。

12月に入ると街中でマルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)が開かれ、クリスマス用品や屋台が並びます。クリスマスイブは家族で過ごし、深夜にはクリスマス・ミサに出かけるのが一般的なようです。

参考
パリのクリスマス事情|PARIS navi

イタリア

イタリアでプレゼントを配るのは、魔女のべファーナ。イエス・キリストの生誕を一緒に祝いに行こうと東方三博士に誘われたべファーナ。断ってしまったのですが、それを後悔し、今もキリストを探しながら、赤ん坊のいる家を一軒一軒まわりお菓子を配って歩くといいます。

イタリアでは12月8日の「無原罪の御宿りの日」から飾りつけを始めて、1月6日の「エピファニアの日(公現祭)」に片付けます。

参考
イタリアのクリスマスってどうなの?イルミネーション、飾りつけ、豆知識など、クリスマスにまつわるあれこれをご紹介!|firenzeguide.com

ドイツ

ドイツでプレゼントを運んでくるのは、サンタクロースでなく、ヴァイナハツマンという妖精の男性。ヴァイナハツマンはいい子にはプレゼントを、悪い子にはむちを贈るといわれています。

近年日本でも見かけるようになったシュトーレンは、ドイツのお菓子。生地にドライフルーツやナッツを入れて焼き上げ、真っ白になるまで粉砂糖をまぶしたものです。これをクリスマスを待つ4週間の間、薄くスライスして食べながらクリスマスを待ちます。

ドイツにはアドベントカレンダーというものがあり、12月1日からクリスマスイブまで毎週日曜日に1本ロウソクを灯します。また世界的に有名なのがドイツのクリスマスマーケット。クリスマスの飾りやお菓子、ソーセージ、ホットワインなどが売られており、毎年150ヶ所で開催されます。

参考
【欧風なまはげ登場!?】ドイツ流クリスマスが怖おもしろい。|DMM英会話