日本のクリスマスはいつから始まった?特徴や風習、外国との違いは?

12月25日はクリスマス。街中がクリスマスモードになり、楽しみにしている人も多いでしょう。海外とは異なり、日本のクリスマスは独特です。いつから日本独自のクリスマスを楽しむようになったのでしょうか。日本独特のクリスマスの始まりと、クリスマスの起源、また海外との違いも見てみましょう。

日本のクリスマスの歴史

日本にはいつごろクリスマスの文化が渡来し、広がったのでしょうか。その歴史を見てみましょう。

伝来したのは16世紀

日本で初めてクリスマス関係の行事が行われたのは、1521(天文21)年。周防国山口(現在の山口県山口市)で、フランシスコ・ザビエルとともに日本を訪れたコスメ・デ・トーレスが、降誕祭を行ったとされています。

その後江戸幕府の禁教令によりキリスト教は禁止され、クリスマス文化も途絶えます。隠れキリシタンもいましたが、クリスマスが行われていたかまでは分かっていません。例外として、長崎の出島に出入りするオランダ人は、「冬至祭り」と称してクリスマスを祝っていたといいます。

広まり始めたのは明治以降

1900(明治33)年、銀座に明治座が進出し、クリスマスの売り出しを始めました。このクリスマス商戦をきっかけに、次第に庶民の間にもクリスマスが広がっていきます。

日本型クリスマスの歴史(視点・論点)」(NHK 解説委員室)によると、1906年の新聞広告にはサンタクロースが登場。このころから一般家庭でもクリスマスプレゼントを贈る風習が広まってきているのが分かります。1910年(明治43年)には不二家がクリスマスケーキを販売しました。
キリスト教徒でなくともクリスマスを祝うという風習は明治終わりに定着。大正時代には児童向け雑誌の12月号で、クリスマスにまつわる話も入りました。

昭和初期~第二次世界大戦前のクリスマス

明治になってから、天皇誕生日だけでなく、天皇崩御日も祝日でした。1926(大正15)年12月25日に大正天皇が崩御し、1927(昭和2)年から12月25日が祝日となりました。これを機に大人も楽しむようになり、クリスマスが定着します。

カフェや喫茶店では店員がクリスマス衣装を着て、クリスマスメニューを提供するようになりました。1930(昭和5)年ごろになると、大人もクリスマスを騒いで楽しむ様子が報道されるように。「日本型クリスマスの歴史(視点・論点)」(NHK 解説委員室)によると、1931(昭和6)年には「クリスマスイブを踊り抜く」という見出しがあります。写真からは帝国ホテルで大人たちが三角帽子をかぶったり、ダンスをする様子が見て取れます。

しかし、1937(昭和12)年に日中戦争が勃発。クリスマスに騒ぐことが禁じられ、第二次世界大戦中も継続されました。

第二次世界大戦後~現代

終戦後、1948(昭和23)年には11月上旬からクリスマスツリーが飾られるようになり、クリスマス商戦が始まります。この年7月20日には「国民の祝日に関する法律」が施行され、12月25日の大正天皇祭は祝日ではなくなりましたが、クリスマスそのものは盛大に祝われるようになりました。

1960~1970年代には、お父さんがクリスマスケーキやクリスマスプレゼントを買って帰る風習が定着。このころは子供のためのクリスマスのイメージが強くありました。

1980年以降は大人の男女が一緒に過ごす日という意味合いが強まり、1987年頃にはクリスマスはカップルが過ごすものというイメージが定着しました。現代では街中にイルミネーションが飾られたり、庭木に電飾を施す家庭も出てきているのはご存じの通りでしょう。

そもそもクリスマスの起源は?

そもそもクリスマスは「キリストのミサ」という意味。キリストの誕生を祝う日ですが、実はイエス・キリストの誕生日ではありません。聖書にはキリストの誕生日が書かれておらず、明確な誕生日は分かっていないのです。

12月25日をクリスマスとしている理由には諸説ありますが、ゲルマン人による冬至祭り「ユール」が起源する説が有力だとも言われています。