中卒入学可能な専門学校「高等専修学校」とは? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

「高校に行く時間があったらほかのところで興味のあることを学びたい!」「他の子より早く働いて自立したい!」このような進路を希望する子供たちもいます。専門性の高いことを勉強するのであれば専門学校への進学が思い浮かびますが、専門学校へは高校を卒業してからでないと入学できない、と思っている人もいるかもしれません。あまり多くはありませんが、中卒で入学できる専門学校もあります。本記事では「高等専修学校」について、どのような学校があり、どのようなことが学べるのか解説します。

中卒で入学できる専門学校とは

高等専修学校という名称を初めて聞いた人もいるかもしれません。まずはこのタイプの学校について簡単に解説します。

高等専修学校

中学校を卒業した後に入学できる専門学校に、高等専修学校というものがあります。専修学校とは、いわゆる専門学校のうち学校教育法に定める基準を満たした学校の名称です。専修学校には「専門課程」「一般課程」「高等課程」の3種類のコースがあります。これらのうち、高等課程を設置しているのが高等専修学校なのです。

他の専門学校とどう違う?

「高等科のある専修学校」と聞くと、専修学校の教育課程のさらに上に特別な課程があるように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。高等専修学校の高等とは、高等学校、つまり高校の「高等」と同じ意味です。

つまり、高等専修学校は専門学校に通いながら、高校の卒業資格を取れる学校ということになります。中学校を卒業してそのままストレートに進学することが可能です。

高等専修学校が他の専門学校とどう違うのか解説しましょう。学校によって設置コースは異なりますが、「専門学校」と言われて一般的にイメージされるのは「専門課程」だと考えてください。入学するには、高校卒業資格が必要になります。

「一般課程」は入学に特に条件がない課程です。もちろん中卒でも入学できますが、卒業しても高校卒業の資格を得ることはできません。一般課程は全国でもあまり学校の数が多くなく、そのうちの一部が大学受験予備校であるという特徴があります。

参考
一般課程・各種学校|公益社団法人東京都専修学校各種学校協会