文化祭を盛り上げてくれるクラスTシャツ。自分たちでデザインを考え、業者に発注してやりとりする経験は貴重なものです。学校生活の良い思い出にもなるでしょう。そんなTシャツ作りの基本をあらかじめおさえておけば、完成度も高まるはず。今回は、文化祭のクラスTシャツ作りの手順やデザインのポイントについて解説します。
もくじ
文化祭のクラスTシャツを作る手順
それでは、文化祭のクラスTシャツ作りの手順を解説していきます。
Tシャツのコンセプトを決めよう
まずは、どのようなクラスTシャツにするか、コンセプトを決めましょう。クラスの一体感を表現するのか、ほかにはない奇抜なものにするのかなど、大雑把で良いので方向性を決めておくのといいでしょう。コンセプトが決まっていると、その後の色決めやデザインを考える工程がスムーズになります。クラスの雰囲気や担任の先生との関係性、生徒の間で流行っていることなど、日々の学校生活の中にヒントはたくさんあるはずです。
色を決めよう
コンセプトが決まったら、色を決めましょう。クラスで話し合ってイメージカラーを決めても良いですし、カッコイイ系、カワイイ系、おもしろ系など、コンセプトに馴染む色を選ぶのもおすすめです。Tシャツの生地は白にして、図柄や文字に色をつける方法もあります。
ここで、Tシャツのプリント方法で選べる色の種類が変わってくることにも注意しましょう。主なプリント方法は下記の4つです。
- シルクプリント
- インクジェットプリント
- 転写プリント
- カッティングプリント
選べる色については、下記のサイトでプリント方法別に詳しく書かれているので参考にしてください。
参考
どんな色にする?オリジナルTシャツのデザインを決める色選びのコツ|RESART
素材はどうする?
ひと口にTシャツと言っても、厚手のものや薄手のもの、ドライTシャツ、綿100%など、さまざまな種類があります。Tシャツを業者に発注する場合には、こういった素材を選べることがほとんどです。
例えば、焼きそばのお店を出店するなら汗をかくことを想定してドライTシャツにするなど、用途や値段を考慮して素材を選択しましょう。プリント方法によっては、印字できる素材が変わってくることもあるので注意が必要です。
デザインを決めよう
コンセプトや色、素材が決まったらデザインを決めます。デザインするときのポイントについては後述しますので、ここでは最低限頭に入れておきたい「画質」と「色数」について解説します。
自分たちでデザインした画像を業者に渡して印刷してもらう場合には、画像の解像度に注意する必要があります。解像度の低い画像だと、Tシャツが出来上がったときに絵柄が引き伸ばされて見えづらくなってしまいます。なるべく原寸大の高画質の画像を用意し、業者に渡しましょう。
シルクスクリーンでプリントする場合には、色数が少ない方が値段が安くなります。予算を低くおさえたい場合には色を少なくする工夫をしてください。色数を少なくするとデザインの質が下がるということはありません。使用する色を限定することにより、見やすく洗練された雰囲気を演出することも可能です。
なお、プリント方法によっては使用可能な素材が変わってきますので、先にデザインを決めてから素材を選ぶという順序でも良いでしょう。
サイズや枚数を確認しよう
文化祭のTシャツを作る際には、サイズや枚数の確認も重要です。後からサイズが合わなかったり、Tシャツの数が足りなかったりといったことがないように、事前にしっかりと確認しておきましょう。
体に合ったTシャツを選ぶためには実際に着てみるのが一番ですが、店頭での試着を行なっている業者はそれほど多くはありません。ですので、普段着ているTシャツを参考にしてサイズを決めるのがおすすめです。自宅にあるTシャツを平置きして、着丈、肩幅、袖丈、身幅などをしっかり計測しておくと、適正サイズを把握できるので安心です。
Tシャツのサイズの測り方については下記のサイトで詳しく解説されているので、参考にしてください。
参考
クラT選びの参考に!自分のTシャツからサイズ選びをする方法|HOSHIMI PRINT WORKS
業者への注文は余裕を持って
せっかくデザインやサイズ、枚数を確定させたのに、Tシャツが本番に間に合わないなどということになったら大変です。配送の遅れなど、不測の事態を念頭に置いて、納期が文化祭本番の直前にならないようにしましょう。業者によっては短い日数で仕上げてくれるところもありますが、その場合、追加料金なども発生することがあるので事前に確認しておきましょう。
集金はスムーズに
文化祭のクラスTシャツ作りの担当になると、クラスメイトからの集金が必要になってきます。金額や期日などは事前に告知しておくとスムーズです。お金に関することですから、各家庭の保護者向けにクラスTシャツ作成のためのお知らせを用意しても良いでしょう。お知らせはプリントでも良いですし、メールでもかまいません。
誰からいくらお金を受け取ったのか、集金の期日などを把握するためのチェックリストを作っておくのもおすすめです。