文化祭の出し物の定番といえば、お化け屋敷です。クラスの出し物を決める際に、必ずリストに挙がる定番のお化け屋敷ですが、近年では文化祭のお化け屋敷の演出レベルも上がってきているといいます。驚かせることも楽しいですが、自分たちで内装を工夫したり仕掛けを作ったりすることもやりがいの一つです。今回は、そんなお化け屋敷を盛り上げるポイントやアイデアについて紹介します。
もくじ
文化祭のお化け屋敷を盛り上げるアイデア5つ
文化祭のお化け屋敷というと、「どうせ怖くないんでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、恐怖心を与えるよりも、驚かせることに重点を置くことで、お客さんを楽しませることができます。生徒の立場からすれば、普段慣れ親しんでいる学校の教室の中に、いかに面白い仕掛けを作り、工夫することができるかがポイントとなります。それでは、文化祭のお化け屋敷を盛り上げるおすすめのアイデアを5つ紹介します。
通路を狭くし、足元を不安定にする
お化け屋敷の仕掛けというと、大掛かりなセットを想像しがちですが、まずは基本となる通路や足元に注目してみましょう。ただ歩くだけでなく、少し足元を不安点にさせてみることで、不安を与える効果が期待できます。例えば吊り橋を渡る際に、橋が揺れると緊張するという方はいることでしょう。同じように、例えば暗闇の中で急に足元が不安定になる状況を作り出すことで、先を読むことができずに恐怖を感じさせる効果が期待できます。
具体的な方法としては、体育用のマットを用意したり、平均台などを用意するのがいいでしょう。しかし、落ちてしまう危険性がある場合は、周囲に柔らかいマットなどを敷いてケガをしないように対策することも必要です。
他にも足元だけでなく、通路自体を狭く作ることで圧迫感から恐怖を感じさせる効果が期待できます。通路が急に狭くなったり、急に広くなったりする場合は、「この先に何かが起こるかもしれない!」と予感させます。お客さんが実際に歩く通路や足元にこのような工夫をしてみるのも一つの方法です。
来場者に役目を与えてみる
お化け屋敷をただ歩いて回るだけでなく、お客さんが参加できるように、来場者に役目を与えるのも驚かせるポイントとなります。例えば、お化け屋敷の入口に不気味な赤ちゃんのぬいぐるみを置き、「この赤ちゃんを出口まで連れて行ってください」とメッセージを添えてみたり、「人形を所定の場所に置いてきてください」と運ばせるのもいいでしょう。
お化け屋敷定番のゾンビを演出として配置する場合は、倒れたゾンビのそばにスイッチを置いて、「押してください」とメッセージを書いておき、お客さんがスイッチを押した瞬間にゾンビを立ち上がらせたり動かせたりするのも効果的です。お客さんが「自分も参加している」と感じると、お化け屋敷の世界観に感情移入することができ、より楽しむことができるでしょう。
効果音やBGMを使用する
文化祭のお化け屋敷で欠かせないのが、効果音やBGMです。暗闇の中で急に音が聞こえると、驚く方も多いことでしょう。音を出すタイミングとしては、入り口付近よりも出口に近い場所で音を出すのがおすすめです。驚いた勢いで出口に向かうため、パニックになって方向感覚を失うことが少なくて済むかもしれません。
他には、ゾンビや人形など、演出に使用する小物を動かせるタイミングで音を出すのもおすすめです。悲鳴や叫び声などの音声は、より恐怖心を引き出す効果的な演出といえるでしょう。鐘の音、サイレン、ホラー映画のBGMなど、お化け屋敷のテーマに合った効果音を用意し、お客さんを驚かせましょう。
お化けメイクを工夫する
お化け屋敷を企画するにあたり、何人かお化け役を選出する必要があります。お化け役の生徒はお化けらしく見えるような「お化けメイク」を施すことになりますが、よりリアルなお化けに見えるように、血糊や絵の具などを使って傷を描くこともあるでしょう。お化け役を演じる場合はお化けが着ているような服装だけでなく、体に傷メイクを施したり、顔にメイクをするなどし、より恐怖感を与えるように工夫することがおすすめです。
傷メイクが苦手という方は、シールもおすすめです。傷口シールは100円ショップなどでも売っている場合がありますが、比較的安く数も多いため、生徒同士でシェアするのもおすすめです。
血まみれの人形など、小物を仕掛ける
お化け屋敷といえば、舞台が病院だったり、廃校だったりと、さまざまなテーマがあります。テーマに沿った小物を配置し、なるべく気付かれないように仕掛けを仕込むことで、お客さんを驚かせることができます。例えば「外国の洋館」がテーマの場合は、血まみれの人形や古いドレスなどを飾るのもいいでしょう。
日本が舞台の場合は日本人形を置いたり、理科室にあるようなホルマリン漬けのびんを置いたりするのもいいかもしれません。たとえ本物でなくても、使わなくなった洋服をリメイクしたり、粘土や紙など身近な素材で小物を作るとコストも安く抑えられるでしょう。