英才教育は危険?ダメな理由を徹底解説!子供を幸せにする教育とは? ( 3 )

子供を幸せにする教育とは?家庭で行う「遊び教育」のすすめ

それでは、子供を幸せにするには、どのような教育がいいのでしょうか。ここでは専門家が推奨する「遊び教育」についてご紹介します。遊び教育には特別なものや場所は必要ありません。家庭で簡単にできるものですので、ぜひ参考にしてください。

【0~1歳】五感を刺激する遊びは適切な量と質を守って

「見る・聞く・触れる・味わう・かぐ」の五感は、乳幼児の脳にもしっかり送られていると言われています。五感を刺激する代表的な遊びとして、絵本の読み聞かせや手遊び、子守歌などがありますが、何事もやりすぎは禁物です。過度な刺激は赤ちゃんの脳を疲れさせる可能性があります。特別なことをしなくても、「目を見て話しかける」「手のひらで体をなでる」「足の裏を軽くくすぐる」などのスキンシップから、赤ちゃんは多くのことを学ぶでしょう。

【2~3歳】積み木、パズルなど「指先を使う」遊びを

脳科学おばあちゃんとして知られる久保田カヨ子氏と京都大学の久保田競名誉教授(医学博士)は、共著『1~3才 頭のいい子を育てるのびのび育児』(主婦の友社)で「指先を使う重要性」について、以下のように書いています。

器用に手を使うことは、人間らしく行動することの始まりです。世の中はどんどん便利になっていますが、子どものときにあまり手を使わずにいると、不器用な手になってしまいます。手や指先がよく動くのは脳の働きがよい証拠。頭で考えたことを手や指先で表現すれば、脳の発達によい影響を与えます。

(引用元:『1~3才 頭のいい子を育てるのびのび育児』久保田競 久保田カヨ子(2016年5月)主婦の友社,P23

指先を使う遊びの代表的な物として、積み木やパズル、ひも通しなどがあります。特別なおもちゃや道具を使わなくても、「ボタンかけ」「ファスナーの開閉」のほか、保護者の号令に合わせて手を広げたり、閉じたりを繰り返すだけでも、十分効果があります。

【4~5歳】「ごっこ遊び」で想像力を育てる

おしゃべりが上手になる4~5歳の時期は、お店屋さんやお母さんなどになりきる「ごっこ遊び」を積極的に取り入れたいものです。「ごっこ遊び」は想像力のほか、空想力や言語能力アップにつながります。お人形を相手に一人で遊ぶのもいいですが、お友達と役割分担をして遊ぶことで、コミュニケーション能力も育てられるでしょう。

英才教育より大切なのは、親の心がけ

久保田メソッド能力開発教室理事の久保田競、カヨ子両氏は、子供が幼いころは、早期英才教育よりも「普段の生活から得る刺激」が大切としています。ここでは、今日から実践できる子供の教育に有効な「親の心がけ」をご紹介します。

 繰り返し遊びにはとことん付き合う

子供が同じ遊びを繰り返したり、お気に入りの絵本を何度も読みたがったりすると、「次は違うものにしようか」とつい言ってしまいがち。しかし、脳神経外科医の林成之先生によると、子供の繰り返し遊びは、「脳が持つ『統一・一貫性』の本能によるもの」なのだとか。同じ行動を繰り返すことで、統一性や一貫性を磨いているそうです。面倒がらずに繰り返し遊びにはとことん付き合うと良いでしょう。

参考

親子で育む天才脳 0〜7歳編 – スペシャルコンテンツ|馬のマークの増進堂

親が笑顔でいることが一番!

脳科学者の茂木健一郎氏は、子供の脳を育てるうえで「ドーパミン」が大切だと語っています。ドーパミンは、嬉しいことや楽しいことがあると分泌される「脳内の神経伝達物質」です。茂木氏は、親が子供に「うれしい」「楽しい」と感じるような経験をたくさんさせることで、好奇心や探求心が刺激されるとしています。子供は親の笑顔が大好き。できるだけ笑顔でいるように心がけましょう。

「笑顔でいる」ということです。子どもは親が笑顔でいれば、それだけでたのしく、うれしいのです。本でも紹介していますが、脳科学の研究で、子どもは親の膝の上に座らせて遊んだり、勉強したりするとドーパミンが分泌されやすく、かしこさが育つという結果が出ています。お父さんお母さんのぬくもりの中、笑顔で見守られていると感じることは、子どもにとって何よりも幸せで安心なことです。安心で安全でなければ、脳は楽しさやうれしさを感じることはできません。

(引用元:脳の8割が完成”5歳まで”にやるべきこと | プレジデントオンライン

まとめ

英才教育には、記憶力を鍛える「フラッシュカード」や五感を鍛える「音楽系の習い事」までさまざまな種類があります。やり方や子供の性格次第では、マイナスの影響を及ぼす可能性はあるものの、英才教育自体が悪いわけではありません。「嫌がる子供に強制する」「過度・過剰な教育」が問題であり、適度な刺激は子供にとってプラスとなることも多いもの。子供の脳を刺激するには、必ずしも特別な道具や学習法が必要なのではありません。日常生活の中で、子供はたくさんの刺激を受け、成長していきます。家庭遊びを充実させることから始めてみてもいいでしょう。

参考

『1~3才 頭のいい子を育てるのびのび育児』久保田競 久保田カヨ子(2016年5月)主婦の友社

ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?|東洋経済ONLINE

脳の8割が完成”5歳まで”にやるべきこと | プレジデントオンライン

将来の可能性を広げよう! 子どもと楽しむ知育教育のススメ|ベネッセ教育情報サイト

この記事をかいた人

高橋マリ―

元フリーアナウンサー。企業イベントMC、ラジオCMナレーションなどに携わるほか、科学専門番組のMC兼APとして大学教授などを多数取材。結婚後はしばらく専業主婦。のちに地域情報紙の編集・ライターに。夫の転勤で退職し、ドイツで妊娠、出産、保活を経験。関心は幼児教育、ダイエット、時短家事、アンガーマネジメントなど。2児の母。親子バレエサークルの名ばかり代表。現在はライターとして活動中。