将来の夢がない、それって悪いことなの? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

それでも、今、将来の夢を見つけたいあなた

「私は目指すべき目的がないと頑張れない」、「将来の夢が見つからないと勉強を頑張る気持ちになれない」という人もいるでしょう。しかしながら、だからこそ、将来の夢が見つかったときに全力で取り組めるよう、今、目の前にあること、すべきことを全力で頑張ってみてはどうでしょうか。
マラソンの練習をしたことが無い人が、42.195キロのフルマラソンにチャレンジして最後まで完走できることは、少ないでしょう。
それと同じで、夢のゴールに向かって完走するためには、全力で頑張れる力や経験が必要となります。

「一事が万事」ということわざがあります。1つのことを見れば、他のすべてのことが推し量ることができるという意味です。
つまり、今、目の前にある、すべきことを全力で頑張れないようであれば、将来の夢が見つかっても全力で頑張れない、ということになります。
逆に言うと、今すべきことを全力で頑張れる人は、将来の夢が見つかったときに、その実現に向けて全力で頑張れる、ということです。

将来の夢は1つじゃなくて良い

あれもこれもしたい「将来の夢が(1つに絞れ)ない」という方もいるかもしれません。私は将来の夢は1つに絞らなくても良いのではないでしょうか。その理由として将来の夢、なりたい職業がなくなってしまう可能性もあるからです。

例えば駅の改札は、以前は自動改札機ではなく、駅員さんが改札に立って検札(入場する際、下車する際に、正しい切符かどうかを確認すること)を行っていました。
駅員さんがハサミ(改札ばさみ)を持って、1980年ころは切符の端に穴を空けるか切り取り、1990年ころは切符に入場日・駅名が記載されたスタンプを押していました。カチンカチンと小気味良いリズムでハサミを入れる姿に「カッコいい!」と憧れた子供もいたでしょう。
しかし、今では、ほとんどの駅では自動改札機での切符の効力確認を行っており、ハサミを持つ駅員さんは見かけなくなりました。(一部の駅では改札ばさみで切符の管理をしている駅もあります。)
つまり、ここ20年くらいで、1つの仕事が無くなってしまったのです。これは1つの例ではありますが、同じような例は他にもたくさんあるでしょう。