1人寝をさせる?させない?こんなケースはどっち? - cocoiro(ココイロ) - Page 3

乳幼児(1歳未満)の間

まれに1歳以上でも発症することがありますが、主に生後2か月から6か月の赤ちゃんは、SIDS(乳幼児突然死症候群)という、ある日突然、眠っている間に亡くなってしまう病気にかかる可能性があります。
平成28年(2016年)は109人の赤ちゃんが亡くなっており、1歳未満の赤ちゃんの死亡原因としては第3位となっています。

出典:厚生労働省:乳幼児突然死症候群(SIDS)について

SIDSではなくても、赤ちゃんは消化機能や呼吸機能が十分に発達しておらず、飲んだミルクを吐き戻したものが気道につまったり、うつぶせ寝をしたときに鼻・口がふさがってしまったり、といったことも考えられます。
上記のような異常事態を少しでも早く察知するためにも、乳幼児の間は一緒に寝るか、ベッドは違うようであっても同じ部屋で寝た方が良いでしょう。

体調面への不安が継続的にある場合

1人寝の場合、子供の急な体調変化への対応、適切な処置が遅れてしまう可能性が起こり得ます。
例えば子供が喘息(ぜんそく)の症状を持つ場合などです。喘息の症状は、夜間や早朝に悪化しやすい傾向があると言われています。
気管支喘息は、急に呼吸、とくに吐く息が苦しくなり、ヒューヒューといった発作性の呼吸音といった症状が出ることがあります。この時点でかなり苦しいようで、適切な対応が必要になります。対応を怠り、大発作が続くと、意識を失うこともあるようです。

出典:日本呼吸器学会:気管支ぜんそく

一緒に寝ることで、呼吸の異音にすぐに気が付くことができますので、継続的に体調面での不安がある場合には、1人寝をさせることについてはしっかりと考える必要がありそうです。

 

子供の1人寝は、子供のペースで

子供が希望するようであれば成長のステップアップとして、1人寝を進めていけば良いと思いますが、「●歳から必ず1人で寝ないといけない」など決まった年齢で1人寝をしないといけない、といったことは無いでしょう。
また、子供と一緒に寝られる日は限られた時間でもあります。今は1人寝が難しいようでも、一緒にいられる貴重な時間を捉え、しっかりと子供にあったタイミングで1人寝を進めるようにしましょう。

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cocoiro編集部

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