小学生の算数は、学年が上がるにつれて難しくなっていきます。中でも、上下に数字がある分数は、「通分」や「約分」などの専門的な言葉が出てくることもあり、「分からない!」「難しい」と苦手意識を持つ子供も少なくないようです。
最終学年である6年生では、分数の掛け算が本格的に始まります。分数の掛け算は、次で学習する分数の割り算をマスターするためにも絶対に理解しておきたいところです。当記事では、分数の掛け算のやり方を解説し、無料で利用できる練習問題やおすすめのアイテムをご紹介します。分数の掛け算の教え方で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
分数の掛け算のやり方をパターン別に解説
分数の掛け算は「分数×分数」「分数×整数」「帯分数×分数」などの種類に分けることができます。ここでは、分数の掛け算のやり方をパターン別に解説していきます。
①分数×分数
分数×分数の掛け算は、次のやり方で計算します。
- 分子×分子を計算する
- 分母×分母を計算する
- 最後に約分する
分数×分数の例題を計算してみましょう。
4/6×1/4の場合
よって、4/24となる。約分が可能なら、最後に約分をする。 この場合は4で約分ができるため、答えは1/6となる。 |
計算後ではなく、計算前や計算中に約分する方法もあります。
先ほどの例題と同じ、4/6×1/4を計算前に約分してみましょう。
4/6×1/4を計算前に約分する場合
|
計算後に約分をするのは、もちろん間違いではありません。しかし、大きな数になると公約数を見つけるのが難しくなりますし、計算ミスもしやすいものです。なので、計算前や計算途中で約分するといいでしょう。
②分数×整数
分数と整数の掛け算の場合は、分子と整数を掛けて計算します。分母は計算せず、そのままなので間違えないようにしましょう。
分数×整数の例題を計算してみましょう。
1/3×2の場合
|
③帯分数×分数
帯分数とは、分数の前に整数がついている【1・1/2】のような形のものです。掛け算を行うためには、帯分数を仮分数にする必要があります。仮分数にしたら、分数同士の掛け算と同様に、分母同士、分子同士をそれぞれ掛けて計算します。
帯分数を仮分数にするやり方は、次の通りです。
帯分数を仮分数にする方法
|
帯分数を仮分数にする例題
【4・1/3の場合】
|
帯分数×分数の例題
【2・1/3×3/4の場合】
|