傷害保険の選び方
傷害保険の概要がわかったところで、次に傷害保険の選び方を確認していきましょう。比較サイトなどで人気の高い保険商品それぞれの特徴や、選ぶときにチェックしておいた方がいい保障内容をご紹介します。
人気の高い傷害保険を比較!項目別比較表
au損保「ケガの保険 日常の事故」ブロンズコース | au損保「ケガの保険 交通事故」家族タイプブロンズコース | Chubb損害保険「こども総合保険【こどもプロテクト】」19A1年型 | 「ぜんちのこども傷害保険」 | あいおいニッセイ同和損害保険「タフ・ケガの保険」家族型 | コープこどものケガ保険(普通傷害保険) | |
加入対象 | 18歳以上 | 18歳以上 | 保護者 | 保護者 | 70歳未満 | 保護者 |
子供の年齢制限 | 0歳〜 | 0歳〜 | 22歳未満または学校教育法に定める所定の学校の学生および生徒 | 満5歳~満18歳まで | 0歳~満22歳未満の職業に就いていない子供 | |
月額保険料 | 380円 | 580円〜 | 1,000円 | 1,100円 | 3,990円 | 520円 |
死亡・後遺障害保障 | 100万円 | 250万円 | 最大210万円 | 10万円 | 200万円 | 36万円 |
入院一時金 | – | – | – | – | 5万円(退院時も同額) | |
入院日額 | 2,000円 | 4,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
手術保険金 | 1万円または2万円 | – | 入院保険日額の5倍・10倍 | 3万円 | 入院保険日額の5倍・10倍 | 3万円もしくは6万円 |
通院保障日額 | – | – | 1,400円 | 2,000円 | 1,000円 | 1,500円 |
熱中症保障 | あり(後遺障害保険金、入院一時金、入院保険金、手術保険金および通院保険金) | – | – | – | – | – |
個人賠償責任保険 | 1億円 | 1億円 | 1億円 | 5億円(国内)・1億円(国外) | 1億円 | 1億円(1人の加入で家族まで保障) |
示談代行サービス | あり | あり | – | – | – | – |
携行品損害 | – | – | – | – | 30万円 | – |
救援者保障 | – | – | 200万円 | – | – | – |
弁護士費用 | – | – | – | 最大100万円まで | 300万円 | – |
育英費用保険金 | – | – | 120万円 | – | – | – |
葬祭費用 | – | – | 300万円 | – | – | – |
参考
日常・スポーツ・レジャーの事故にau損保「ケガの保険 日常の事故」 | au損保
「ぜんちのこども傷害保険」の保障内容と保険料|ぜんち共済株式会社
コープこどものケガ保険(普通傷害保険) | コープライフサービス
各種保険を保障内容や保険料で比較してみました。月額保険料が数百円〜数千円と、商品によっては10倍近い差があることがわかります。保障内容の違いについて、次で確認していきましょう。
選び方のポイントは?
死亡・高度障害保障
死亡・高度障害への保障は、保険商品によって金額が大きく異なります。一般的にこの保障は、働き手の死亡により一時的に家庭の収入が途絶えることや、葬儀代に備えるためのものです。
どちらも、子供の場合はそこまで必然性があるとは言えない保障です。そのため、こちらの保障を抑えられる保険の方が良さそうです。
入院一時金・手術一時金
入院一時金を支払う保険はあまり多くありません。入院が必要なケガを想定する場合は、入院の日額給付金額をより重視した方が良さそうです。
一方、手術が必要なケガの場合は、多くの保険で保険金が支払われます。
入院日額
入院日額給付金が出る保険は、だいたい1日に数千円となっています。大人の保険から見ると少ないように感じられるかもしれませんが、子供の場合、大人よりも医療費がかからない自治体が多いです。実際に入院するとどのくらい必要になるのかをシミュレーションしてみると良いでしょう。
子供が入院する場合、医療費よりも親の負担の方が現実的な問題になってきます。付き添いなどで仕事を休んだり、何かと購入するものが増えたりといった状況を考えて保険を選ぶと良いでしょう。
通院保障
通院の保障は、全体的に少額もしくは「なし」となっています。こちらも、子供の医療費負担を少なくしている自治体が多いためです。
熱中症・食中毒補償
Au損保では熱中症による通院などに対して給付金が支払われるほか、食中毒など特定の伝染性疾患に対して補償するものもあります。夏場に体を動かす機会が多い子供は、屋内・屋外を問わず熱中症になるリスクが高まります。ケガの保障とセットにしておくと良いかもしれません。
個人賠償責任
ほとんどの保険についているのが個人賠償責任です。こちらは被保険者(子供)が第三者にケガをさせたり、物を壊したりしてしまったときに賠償金として支払われるものです。
実際に、子供が起こしてしまった事故で1億円近い損害賠償が請求されたケースもあります。「念のため持っておくと安心」といわれる補償です。
参考
子どもの事故でも“1億円”賠償命令、 「自転車保険」どれを選ぶ? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
自転車保険
自転車保険は、自転車に乗っているときに発生する事故などに特化した補償です。子供本人へはそれ以外の通院・入院等の保障、第三者へは個人賠償責任など、保障内容が重複する部分もありますので、保険を選ぶときはじっくり検討してみてください。
交通事故の補償
au損保では交通事故に特化した保険も用意しています。全体的に被保険者への給付金額が高めに設定されているのが特徴です。
一般に交通事故の被害者になってしまった場合は、自賠責保険や相手の任意保険から通院費用が支払われます。ただし、任意保険に加入していないドライバーも全体の1割ほどいるといわれています。そのような場合に泣き寝入りしないですむようにという側面から、交通事故の保険が人気を集めているようです。
参考
自動車保険・自動車共済の加入率は何%? | 自動車保険の三井ダイレクト損保
まとめ
子供が加入できるケガの保険について、具体的な保障内容などをご紹介しました。実際に使われる可能性は大人と比べて低いといわれる子供の保険。加入するかしないか、加入するとしたらどのような保障内容が必要なのか、子供の活動内容を念頭に入れてじっくり検討してみてください。
参考
子供の怪我の保険はどれがおすすめ?保障内容やポイントをそれぞれ紹介 | マイナビウーマン子育て
子供の医療保険はおすすめしません!ママFPが不要と判断する理由3つ | おかねの小槌