引き算の教え方の基本
引き算を子供に理解してもらうためには、まずは「引く」ことの意味について説明する必要があるでしょう。引き算は足し算の後に習う勉強なので、今までは数字を増やしていたのを、減らすこと、つまり、「引く計算は元ある数から少なくなり、残った数を求めること」だと理解してもらいましょう。引き算の教え方については、以下の点を意識しましょう。
最初は物を使ってイメージさせる
子供に引き算を理解してもらうために、最初は身近な物を使った計算をしましょう。実際に食べたり使ったりして数が減ることを知ってもらうのもいいでしょう。例えば、チョコレートを5個用意し、子供に2個食べさせて残りの数について計算させたり、食べ物以外にもボタンや積み木などでも同じ計算をしてみましょう。「引く」ということがどういうことを意味するのか、視覚的に理解することで、引き算の計算もイメージしやすくなる効果が期待できます。
さくらんぼ計算を教える
「引く」ことがイメージしやすくなったところで、次は実際に計算する際に使える「さくらんぼ計算」を教えていきましょう。さくらんぼ計算とは、数字を2つに分ける図がさくらんぼのように見えることからついた名称です。
例えば、「15-7」という計算を解く際は、15を10と5に分け、分けた10から7を引いて「3」という数字を出します。次に、残った5と3を足すと、最終的な答えである「8」になります。どの数字を2つに分けるかは、決まりがありませんが、子供が理解しやすいように繰り返し練習問題を解かせてみましょう。
二桁の引き算は「十の位から借りる」を暗唱
引き算が理解できるようになってきたら、今度は二桁の繰り下がりのある引き算を教えましょう。二桁の繰り下がりの引き算では、「十の位を隣から借りる」ことがポイントです。例えば、「32-14」の場合、一の位の「2-4」の計算する必要がありますが、2から4は引けないため、32の十の位から、「10」を借り、「2」を「12」にしてから引き算をします。
「12-4」は「8」となり、次に32-10=22から10を引き、「20-10」で十の位は答えが10、すなわち「1」となり、一の位の「8」と合わせると答えが18となります。紙に書いて筆算を行う場合は、「マイナス1」した数字を実際に書き込むよう教えるのがポイントです。位を隣から借りることを理解できれば、桁が増えても計算できるようになるでしょう。
最初は簡単な問題からスタートし、徐々に慣れさせていくと理解もスムーズになるかもしれません。