中学生の子供を持つ親御さんなら、一度は「門限」を気にしたことがあるのではないでしょうか? 中学生は、小学生よりも自主的に行動できるようになるものの、まだまだ子供の部分を持ち合わせているため、心配になることも多いことでしょう。
当記事では、気になる中学生の門限の時間や門限事情、最適な門限の決め方についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
もくじ
そもそも中学生に門限を設けている?一番多い門限時間は?
そもそも、中学生の子供に門限を設けている家庭はどのくらいあるのでしょうか?
(株)オウチーノの編集部が首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住の5歳以上の子供を持つ親御さん(男女)345名を対象に行った「子供の門限に関するアンケート調査」の結果をご紹介します。
調査のはじめに「門限は何時に設定していますか?」という質問をしたところ、「特になし(門限を設定していない)」という回答が50.7%でした。約半数の家庭がそもそも門限を設定していないと回答しています。
(参照元:イマドキの門限事情|ヨムーノ)
そして、この回答を子供の学年ごとに詳しく見てみると、次のような内訳になっています。
子供の学年 | 門限を設定している家庭の割合 | 一番多い門限時間 |
小学生 | 56.1% | 17時(26.0%) |
中学生 | 41.6% | 18時(20.8%) |
高校生 | 45.3% | 22時(13.2%) |
(『子どもの門限』に関するアンケート調査|オウチーノ編集部より筆者作成)
中学生の子供を持つ家庭の場合、門限を設定しているのは全体の41.6%、一番多い門限時間は18時だということがわかりました。
小学生の子供を持つ家庭の場合は、約半数である56.1%が門限を設定していますが、子供が中学生・高校生と成長していくにつれて、門限を設ける家庭の割合が減る傾向にあることがわかります。
門限を設定している理由とは?
門限を設けていると回答した人にその理由を聞くと、最も多いのは「暗くなると危険なので、その前に帰ってきて欲しいから」というものでした。子供を危険から守るために門限を設定していることがわかります。
一方、門限を設けていない理由として挙がっているのが、
「鐘が鳴ったら帰ってくるので」(40歳/男性/子ども11歳)
「ほとんど一緒に帰宅しているため」(37歳/女性/子ども7歳)
「友だち同士で夜間に出かけることがないから」(44歳/女性/子ども14歳)
「本人を信じて問題ないから」(44歳/女性/子ども16歳)
「夕ご飯にはちゃんと帰ってくるから」(43歳/女性/子ども11歳)
(引用元:イマドキの門限事情|ヨムーノ)
などで、「門限を設定しなくても問題ないから」という趣旨のものが多く見られました。
これらの回答から、子供を危険から守るために必要であれば門限を設定するが、必要性を感じなければ無理に門限を設定しない、という家庭が多いことがわかります。
お祭りやイベントなど特別な日の門限はどうしている?
普段から「門限は特に設けていない」という家庭が多いことがわかりましたが、お祭りやイベントなど特別な日の門限についてはどうでしょうか?
ここでは、ベネッセコーポレーションが全国の保護者に対して行ったWebアンケート「夏祭りやお盆祭りの、中高生の子供の門限。何時までなら許しますか?」の結果をご紹介します。
(参照元:夏祭りやお盆祭りの中高生の「門限」は何時まで?|ベネッセ 教育情報サイト)
この調査によると、「21時まで」とする回答が半数以上となりました。
その理由には、
- PTAの役員さんの見回りがだいたい21時ぐらいなので、その時間帯に帰らせています。(50代/女性/会社員)
- 21時過ぎはお祭りも終わってる頃だし、あまりダラダラ夜うろつくのは心配。(30代/女性/専業主婦)
といったものが挙げられていました。お祭りやイベントが終わってちょうど帰宅できる時間に門限を設定し、あまり夜の街をうろつかないようにという配慮がうかがえます。
二番目に多いのが21時以降という回答でした。
理由は、
- 22時くらいまでは仕方ないと思います。夏祭りは、年に一度しかありませんから。(40代/女性/パートアルバイト)
- 夏祭りやお盆祭りの、中高生の子どもの門限は、イベントなら22時までは許します。(30代/男性/会社員)
友達同士で楽しみたいという気持ちを配慮して、特別に21時以降までOKという声が多いようです。
三番目に多いのが、20時までという回答です。
- 楽しんでほしいし、かといって夜遅くなるのは心配。その中間ぐらいの時間だから。(30代/男性/その他専門職)
- 祭りではお酒を飲む大人も多いので、からまれたりしないよう20時までには帰宅してほしい。(40代/女性/専業主婦)
(引用元:夏祭りやお盆祭りの中高生の「門限」は何時まで?|ベネッセ 教育情報サイト)
このように、お祭りやイベントの日の門限は、子供の「楽しみたい!」という気持ちを理解して、いつもよりも帰宅時間が遅くなることを許している家庭が多いようです。
しかし、あまり遅くなると犯罪に巻き込まれるリスクも高くなるもの。門限は夜遅くなり過ぎない時間を設定している家庭が多いことがわかります。