教育の情報化で学校や授業はどう変わる?情報化の実践例をご紹介!

一般的に、日本の学校は情報化が進んでいないと言われることが多いですが、教育の情報化は確実に進んでいます。学校をイメージするときに、先生が黒板とチョークを使って授業を展開している風景を思い浮かべる方は多いかもしれませんが、実情は大きく変化しています。今回の記事では、文部科学省が実施している教育の情報化の3本の柱とその具体例をご紹介します。

教育の情報化の3本の柱

文部科学省は、平成23年に教育の情報化のビジョンを公表しています。その中で、21世紀にふさわしい学び・学校と教育の情報化の果たす役割を下記のように示しています。

情報通信技術を活用して、一斉指導による学び(一斉学習)に加え、子どもたち一人一人の能力や特性に応じた学び(個別教育)、子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学び(協働学習)を推進

(引用元:教育の情報化ビジョン【概要】|文部科学省

また、教育の情報化を進めるための3本の柱として「情報教育」「教科指導における情報通信技術の活用」「校務の情報化」を掲げています。早速ですが、それぞれの柱を詳しく確認していきましょう。

情報教育

まず、情報教育は、子供たちの情報活用能力を育成するための取り組みです。文部科学省は、情報教育の目標を「実践力」「理解」「態度」の3つに分けて明示しています。

  • 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力
  • 情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と、情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解
  • 社会生活の中で情報や情報a技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度

参考

第4章情報教育の体系的な推進|文部科学省,P72

また、学習指導要領の総則において、小学校・中学校・高校・特別支援学校のそれぞれでどのような学習活動を行って情報活用能力を身に付けるかが示されています。

教科指導における情報通信技術の活用

次は、情報通信技術(ICT)を効果的に活用した分かりやすく深まる授業の実現を行うための取り組みについてです。ICTの活用は、教科の目標を達成するために教員や子供がICTを活用することを指しています。

例えば、デジタル教科書・教材の活用、電子黒板やプロジェクタ、実物投影機、デジタルテレビの教室での活用、ネットワーク環境の構築などが挙げられます。

教科指導におけるICT活用の効果は、教員、子供の双方から評価を得ています。平成17年度及び18年度に行われた調査において、ICTを活用して授業を行った教員の98.0%が、子供たちが学習に興味を持っているかどうかの「関心・意欲・態度」の観点で効果を認めています。さらに、児童生徒に対する客観テストの結果を見ると、ICTを活用した授業を受けた方が各教科の得点が高かったことが分かっています。

参考

第3章教科指導におけるICT活用|文部科学省,P47,48

校務の情報化

最後は、教員が抱えている校務を情報化することで、教育活動の質を改善する取り組みについてです。日本の公立小中学校の教員の長時間労働は、多くのメディアで取り上げられています。教員の校務を効率的に行うことで、下記の2つのメリットが生み出されると考えられています。

  • 業務の効率化により教員の負担軽減
  • 児童生徒に接することができる時間を多く確保でき、教育の質が向上する

校務の情報化を行うことで、これまで紙媒体をメインにして仕事をしていた教員の業務内容が効率的になります。教員の業務内容が効率化されることで、教員の負担が軽減され、結果として児童生徒へ関わる時間や授業準備の時間を確保することができるようになります。