子育て中の方が気になるのが、子供の教育資金の費用です。幼稚園や保育園はもちろん、小学校や習い事、受験対策など、子供が成長するにつれてお金が必要になります。まだ子供が小さいからと思っていても、あっという間に教育費が必要になるタイミングがやってきます。今回は、子供に必要な教育資金の金額や、効率良く貯金する方法について紹介します。
もくじ
教育資金にかかる費用はいくら？
子供の教育資金にかかる費用は、「将来は大学へ進学してほしい」「習い事をさせてあげたい」など、各家庭の子育ての方向性によって異なります。想定していた金額よりも教育費が上回ってしまうと、進学先を諦めてしまったり、学校に通うのが困難になってしまう可能性もあります。直前になって困らないよう、子供の教育資金は計画的に貯める必要があります。まずは、教育資金の目安について紹介します。
教育資金の一般的な目安
文部科学省が2年ごとに発表している「子供の学習費調査の公表について（報道発表資料）」の2016年版によると、1年間でかかる学習費の目安は、公立の場合で以下の結果となりました。
- 公立幼稚園：233,947円（3年間通学で701,841円）
- 公立小学校：322,310円（6年間通学で1933,860円）
- 公立中学校：478,554円（3年間通学で1,435,662円）
- 公立高校：450,862円（3年間通学で1,352,586円）
参考
平成28年度子供の学習費調査の公表について（報道発表資料）｜文部科学省
公立の幼稚園、小中学校、高校に進学した場合は、合計すると約540万円必要になるということです。さらに、大学進学や専門学校に進学し、学校以外に塾や習い事もする場合は、これ以上の教育資金がかかることから、子供の教育資金はトータルで1千万円かかるケースも少なくありません。
また、上記の数字はあくまで公立学校に進学した場合ですので、私立の学校へ通う場合はさらに多くの資金が必要となります。
私立の場合は教育資金が公立の倍に？
私立の学校に通った場合は、公立の学校に通学するケースと比較し、倍以上のお金がかかるといわれています。私立の幼稚園、小中学校、高校でかかる学習費の目安は、前述した同調査によると、約1,770万円かかるといわれています。
幼稚園３歳から高等学校第３学年までの１５年間，全て私立に通った場合の学習費総額は約１，７７０万円と，前回調査から変わらず。全て公立に通った場合（約５４０万円）と比べた場合の差は，前回から減少し３．２８倍となった。
（引用元：平成28年度子供の学習費調査の公表について（報道発表資料）｜文部科学省）
公立校に比べ、私立に通った場合は3倍以上の学習費がかかることから、幼稚園や小学校に入学する時点で、すでに数百万円もの資金が必要となることが分かります。
