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高等教育学校のデメリット
中等教育学校には、ご紹介したようないくつかのメリットもある中で、当然ながら、デメリットもあります。
人間関係が固定化される
中等教育学校のデメリットの1つ目に挙げられるのが、人間関係が固定化されるということ。中等教育学校は、6年間同じ環境の元で学生生活を過ごすため、人間関係が固定化されやすくなります。人間関係が固定化されるということは、新たな出会いが少なく、自分とは違う価値観の人との出会いも必然的に少なくなるということでもあります。
もちろん、子供にとって、同じ環境の中、気の合う友達と過ごす時間もかけがえのない大切なものとなりますが、人との新たな出会いによって子供自身が成長できることも多く、人間関係が固定化されるということは、中等教育学校のデメリットの1つであると言えます。
学校に合わないと苦労する
中等教育学校のデメリットの2つ目に挙げられるのが、学校に合わないと苦労するということ。基本的に、同じ環境の中で6年間を過ごす中等教育学校は、人間関係などその学校になじめず、合わないことでとても苦労することになります。
一度入学すると、高校卒業まで同じ環境で過ごすため、その学校が合わないと感じると、長い学生生活が辛く、苦労するものとなってしまうことも少なくありません。そのため、学校の校風や特色などを進路決定の際にしっかりと確認し、子供自身にとって長く通える学校であるかどうかということをしっかりと検討していかなければならないと言えるでしょう。
中学受験は大変
中等教育学校のデメリットの3つ目に挙げられるのが、中学受験はやはり大変だということ。中等教育学校は、人気があり、倍率も高い学校が多いため、中学受験のための勉強を小学校高学年の早いうちからしなければならないということがあります。
塾に通う子供も多く、ゆとりのない小学校生活になることも多いと言われています。
おわりに
中等教育学校の特徴やメリット、デメリットについてご紹介しました。一般的な学校とどちらを選択するにしても、ご家庭では、子供としっかりと話し合い、子供に合った学校を選んでいく必要があります。そして、学校選びは、子供の人生を大きく左右するものとなるため、子供をどのような環境に置くかということをじっくりと考え、選んでいかなければならないと言えるでしょう。
この記事が、多くのご家庭で、中等教育学校を検討する際の参考になり、より良い選択に役立つものとなれば幸いです。
参考
中高一貫教育Q&A:種類・制度・入学に関すること|文部科学省
中学校・中等教育学校で保護者授業参観が行われました|桐蔭学園
“中高一貫教育の現状と制度化の政策過程に関する調査研究|研究代表者 渡 邊 恵 子 (国立教育政策研究所 教育政策・評価研究部長)”