【子供を束縛】親の「過干渉」がもたらす弊害や解決策を解説

子供への「過干渉」な教育がもたらす弊害、過保護と過干渉の違い、過干渉な親の共通項目、適切な子育ての方法などについて解説します。ぜひ、日ごろの子育てを振り返る機会にしてください。

過干渉が子供に与える影響

子供の主体性を阻害する

主体性とは、自ら考え行動することです。子供が自分で考えて行動する際に、親がいちいち口出しをすると、子供は思うように行動できなくなってしまいます。自分の意思による行動がすぐ否定されてしまうため、親の言うとおりにするようになるのです。それが行き過ぎると、ただ親の言うことだけを行うロボットのような子供になってしまうかもしれません。

子供にとって、親の存在は絶対的なものです。親に褒められたいがために、親から求められれば自分の意思に反した行動であっても素直に受け止めてしまうのでしょう。

子供を束縛する

子供への干渉が過ぎると、親は子供の生活を徹底的に管理してしまいます。着ていく服装や食事内容、勉強の進み具合、遊ぶ場所や友達まで、すべてにおいて子供を管理することは、言い換えれば束縛になります。

束縛された子供は家庭に息苦しさを感じ、幼稚園や学校から帰宅することさえ気が重くなるようになります。もし自分の両親から束縛されたら、どんなふうに感じるでしょうか。過干渉な家庭では、まさに子供がこのような状況に陥っているかもしれません。

子供が意思表示できなくなる

親の価値基準で物事を判断して、それを子供に押しつけるような過干渉・束縛がずっと続いていくと、子供は自分の意思表示すらできなくなってしまいます。意見するたびに否定され、行動を制限され、強制的に選択を迫られると、意志表示をしても無駄だと思うようになります。やがては自分の意見を話すことをやめ、自分自身でどうしたいのか分からなくなってしまいます。

ロボットのような子供を育てるのは、親の本望ではないはずです。しかし、まったく子供の自由にやらせてしまうと、それはそれで別の問題が生じます。では、どういった対策が必要になってくるのか、以下に詳述します。

どこからが過干渉?過保護との違いは?

過保護とは

過保護と過干渉は違います。過保護とは、基本的に子供の望みをなんでも聞いてあげるものです。子供が欲しがるおもちゃがあればすぐに買い与え、食べたいものがあればそれを作ってあげ、行きたい場所には必ず連れて行ってあげる。一見、子供の望みが叶って幸せなように思うかもしれません。しかし、子供は「自分が言ったことはすべて叶う」と勘違いをしてわがままを言うようになり、自己中心的に育ってしまう恐れがあるのです。

では、逆に子供の希望を聞かなければ良いかというとそうではありません。まずは、子供の「親から愛されたい」「お腹いっぱいになりたい」「欲しい物を手に入れたい」といった欲求を満たしてあげながら、子供の成長に合わせて、わがままをあえて断る機会を作ってはいかがでしょうか。

過干渉とは

一方の過干渉とは、どういった言動になるのでしょうか。前述したとおり、親がすべてを決めてしまう行動が過干渉にあたります。過保護が子供の欲求を叶え過ぎてしまうのに対して、過干渉とは、子供が望んでもいないことをやり過ぎてしまうことをいいます。過干渉になっている親の特徴をいくつかご紹介しましょう。

子供の意見を聞かない

子供が何か意見を言ったとしても、内容や理由をしっかりと聞かずに、否定的な反応をしてしまいます。しっかり耳を傾ければ、子供の意見が正しいこともあるでしょう。しかし、その可能性を考えず、頭ごなしに否定してしまうのです。

会社で上司に対して自分の意見を伝えた際に、理由も聞かずに否定されたらどう感じるでしょうか。あまり良い気持ちにはならないでしょう。それと同じ気持ちを子供が抱いているかもしれません。

親がすべて管理する

最初にもお話ししましたが、子供の服装から遊びの内容、付き合う友達、時間の使い方、習い事、門限まであらゆる面で親が決めてしまうと過干渉になってしまいます。子供の将来を考え過ぎるがあまり、「あのお友達とは遊ばない方がいい」「このお友達なら習い事もしているから遊んでいい」といった親の都合で友達を選ばせてしまいかねません。

すると、子供が本当は嫌だと感じていることを半強制的に取り組ませることになってしまいます。子供のころ、たいして好きでもないのにピアノや水泳、書道など、両親に言われるがまま嫌々やらされた経験はないでしょうか。親が管理し過ぎると、そういった事態にもなりかねませんので注意が必要です。

子供の未来をコントロールする

親御さんにとって、子供は一番大切な存在です。その子供が将来立派な人生を歩んでくれるかは、最大の関心事になるでしょう。その思い自体は大切なものですが、変に助長されると思わぬ過干渉を招いてしまいかねません。その最たる例が、子供の進路です。子供の進学先について意見を出し、子供の希望ではなく親の希望で進路を決めてしまうというのはよくある話です。

例えば、子供が文学部を希望しているにもかかわらず、将来の就職先や年収を考えて、医学部や看護学部などを勧めるということも起こってしまいます。子供の人生は、子供自身のものです。子供が納得のいく人生を歩むために、できる限り意見を尊重してあげましょう。

なんでもしてあげる

過保護な親がするような「望みをなんでも叶えること」とは異なりますが、「子供が挑戦してできなかったことをなんでもしてあげること」も過干渉といえます。つまり、子供の着替えができない、片付けができない、勉強ができないといった事柄に対して、親が早々に手を差し伸べてしまうと、子供はいつまで経っても自分でできるようになりません。一時的にはうまくいきますが、何度も繰り返していると「自分で何もできない」子供に育ってしまいます。

過干渉のチェックリスト

下記のような行動をとっていたら、過干渉な親になっているかもしれません。

幼児期

  • 「○○しないと嫌いになる、捨てちゃう」などと脅して子どもをコントロールしようとする
  • 反対に、親の思い通りになった時だけほめたり物を与えたりする
  • 子どもがいったん選んだもの(服の組み合わせ、プレゼントなど)を親の意見で変更する
  • 子どもが何か失敗すると、つい「だからママが○○って言ったのに」「今度からママの言うこと聞くのよ」等と口にしてしまう

小学生

  • 夏休みの宿題(工作、自由研究など)に手を出してしまう
  • 子どもの話を最後まで聞かないで「それはね…」と親の意見を話し始める
  • ケンカやトラブルがあった時、事実関係を確認せず学校や相手に苦情を言う
  • 子どもの友達を親が選び「〇ちゃんと遊んじゃダメ」等と言う

中学生・高校生

  • 子どもの手紙・日記、LINE、メールなどを勝手に見る
  • 気に入らない友達や彼氏・彼女との付き合いを禁止する
  • 携帯のGPSなどで居場所を常に確認し、子どもがオフにすることは許さない
  • うちの子は反抗期がなくてうれしいと思っている

(引用元:過保護よりヤバい過干渉な親…危険ゾーンはどこから!?|CHANTO

何項目当てはまったでしょうか。当てはまる項目が多いほど注意が必要です。