中学生が勉強しない5つの理由と親ができる5つのサポートと考え方! - cocoiro(ココイロ)

勉強してほしいという願いとは裏腹に、子供は勉強しないで遊んでばかり……。親や教師であれば誰もがそんな悩みを一度は持ったことがあるのではないでしょうか? でも、子供が勉強しないのには理由があることがほとんどです。今回の記事では、中学生が勉強しない本当の理由と、親ができるサポートをご紹介します。

中学生が勉強しない5つの理由

中学生の子供が勉強をしない理由は、大きく分けて4つあります。「そもそもやり方が分からないから」「何かをきっかけに勉強に対してマイナスイメージを持ってしまったから」「大人にさせられる勉強の必要性を感じないから」「集中力が持続しないから」です。1つ1つ詳しく確認していきましょう。

そもそも勉強のやり方が分からない

本来子供は、学ぶ意欲の塊のような存在です。子供が話し始めるころは、「これは何?」「なんていう名前なの?」「どうして~なの?」「なんで?」と、自分の目の前にあることを好奇心たっぷりになんでも知りたがります。

しかし、周りの親や大人が疑問に答えてくれなくなったり、その疑問が相手にされなかったりすると、質問すること自体をやめてしまいます。本当は知りたい気持ちがあったとしても、子供は親に褒められたいので、親が喜ぶことをしたいと心の底では思っているからです。

小学校に入学してからは、教科書に載っている内容なら、あまり興味関心がなくても強制的に学ぶことになります。勉強内容を順調に吸収していければいいですが、そうでないことも当然あります。

そのとき子供は「分かるようになりたい……。でも分からない」と感じ、自分を守るために分からないことを放棄することがあります。「分からない」イコール「自分はできない」と考えているからです。このように分からないことを放棄するのは、一種の自己防衛本能だといえるでしょう。

勉強に対してネガティブなイメージが強い

これは、数学・国語・理科・社会・英語などの、一般的にいわれる学校の勉強が苦手な子供に多い理由です。日本の学校では、ペーパーテストで評価がされるため、これらの教科の点数が悪いと学力が悪いとレッテルを貼られてしまいがちです。

また、「どうしてこんなことも分からないの?」や「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はできたのに……」というように、ネガティブなことを言われ続けると勉強が嫌いになります。当然のことですが、ネガティブな発言をされ続けたことを好きになるのは難しいです。

ある1つのきっかけで勉強が嫌いになることもありますが、これまでの積み重ねによって勉強が嫌いになっている場合が多いようです。

勉強の必要性を感じない

いま勉強していることが、将来何につながっているか分からなければ勉強する必要性を感じないのは大人も子供も同じです。昔と違って、勉強して学校の成績が優秀であれば、いい学校に進学できて、いい企業に入社できて、将来安泰だというストーリーは通用しません。

この理由で勉強しない子供は、勉強が大人に無理やりやらされているものになっています。いま勉強していることが将来どのようなことにつながってくるのかを親子で一緒に考えてみましょう。

集中力が持続しない

集中力を鍛えるには、トレーニングが必要です。子供は自分の興味のあることには集中力を示しますが、そうではないことや分からないことがあると集中力が切れてしまいがちです。

また、勉強している環境そのものがその子供にとって集中できない環境である可能性もあります。例えば、周りの音や刺激が気になる子供にとって、たくさんの人がいて騒がしい場所では集中力を発揮することができません。あるいは、自分の部屋には漫画やゲームなどの誘惑が多すぎて集中できないという場合もあります。

さらに、座っている椅子が子供の身長に適当でなかったり、机がガタガタ揺れたり、筆記用具を上手に使いこなせなかったりと、集中を妨げる要素はたくさんあります。子どもの集中力が続かないことを「集中力がないんだから」という一言で片づけるのではなく、子供を取り巻く環境にも目を向けてみましょう。

中学生特有のストレスを感じている

子どもが勉強もせずだらけたり寝たりしてばかりいると怠けているとばかり思いこんでしまうものですが、中学校という環境が子供をそうさせている可能性があります。小学校までとは変わって部活動や定期試験が始まるので、中学生は想像を絶するプレッシャーを背負って生活しているのです。これまでなかった部活での「上下関係」など、慣れない環境も子供にストレスを与える原因になっています。

また勉強内容も飛躍的に難化し、ついていけないという子供も多いようです。