口内炎
口内炎はいくつもの種類があるのは前述したとおりです。ここでは、口内炎の4大原因と、その対処法についてご紹介します。
原因:ウイルス、ストレス、傷など原因は多様
1つ目は、外傷によって起こる口内炎です。転んで口の中を切ったり、やけどをしたときなどに起こります。1週間程度で自然に治ることが多いです。
2つ目は、ストレスによって起こる口内炎です。精神的なストレスや栄養の偏りによって起こります。子供は習い事や親からのプレッシャーなど、大人以上にストレスを感じていることがあるので子供だからといって見逃せない原因です。こちらも、1週間程度で自然に治ることが多いです。
3つ目は、ウイルスの感染によって起こる口内炎です。夏に流行する手足口病もウイルスが原因です。乳幼児など、免疫力の弱い子供に発症する傾向が強いです。
4つ目は、カビの一種で起こる口内炎です。免疫力低下に伴ってカンジダ菌が増殖し、口内炎を起こします。
また、これら4つの原因以外にも、食べ物やアレルギーが原因で口内炎を起こすことがあります。
対処法:セルフケアで対処を!
口内炎の多くは、自然に治っていきます。ただ、乳幼児の場合は、小児科への受診をおすすめします。
ご家庭でできるケアとして、口の中を清潔に保つことと水分補給を行うことがあります。口内炎で口の中が痛い場合は、歯磨きができなくても食後にうがいを必ずするようにしましょう。また、ウイルスは乾燥を好みます。水分補給をこまめに行い、口の中が潤っている状態を保つようにサポートしてあげてください。
食事は、おかゆやうどんなどの刺激の弱いものを作ってあげましょう。
川崎病
心筋梗塞や動脈障害を起こし得る川崎病の原因と対処法をご紹介します。
原因:根本的な原因は不明
1967年に川崎富作博士が発表してから、少しずつ認知され研究が進められている川崎病ですが、根本的な原因は解明されていません。
一般的には、ウイルスや細菌に感染したときに、それらから体を守ろうとする免疫反応が過剰に起こり、全身の血管に炎症が起きると考えられています。
体を守るはずの反応が、過剰になることで血管をもろくしてしまい、もろくなった部分がこぶとなり動脈障害が後遺症として残る場合があります。
対処法:医療機関で治療を受ける必要あり!
川崎病に対処する治療法は今でも研究が進められています。発病してから早い段階で投薬することで、過剰に反応した炎症をおさえることができます。ただ、投薬後も炎症が治まらずこぶが肥大するケースもあるようです。
自然治癒するものではないので、38度以上の高熱が続く場合は、早めに病院で受診することをおすすめします。
まとめ
子供は大人に比べて免疫力が低いため、溶連菌感染症や口内炎、川崎病などを発病することがあります。舌は外から見えるパーツの中でも繊細な部分です。舌に異常があると思ったら、まずは小児科や小児歯科を受診するようにしましょう。特に、乳幼児の場合は注意して見てあげましょう。
参考
子供も大人も要注意 いろいろな口内炎|社会福祉法人恩賜財団済生会
舌がただれる|公益社団法人日本口腔外科学会
口の中がおかしい – 白クマ先生の子ども診療所|日本医師会
小児の感染症 − こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし|シオノギ製薬
赤ちゃんの舌がブツブツ赤いときに考えられる病気3つ。症状と対処法まとめ|EPARK
学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説|公益社団法人日本小児科学会,P22
溶連菌感染症ってどんな病気?|株式会社ミズホメディー
川崎病のはなし|国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス