「学力」や「人格形成」に影響する子供の睡眠時間!理想的な時間は? - cocoiro(ココイロ)

スマートフォンやタブレットの普及、習い事や塾など、子供の睡眠時間を減らしている要因はいくつもあります。寝る前に何気なくYouTubeの動画を見せてしまったり、夜遅くまで勉強することを強いてしまうことはありませんか?

今回の記事では、「学力」や「人格形成」に大きな影響を与える睡眠時間についてご紹介します。理想的な睡眠時間は? 睡眠時間を確保するために親ができることは? お子さんの快眠生活のヒントになれば幸いです。

子供の理想的な睡眠時間

子供は寝るのが仕事とよく耳にしますが、実際そのとおりで、赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごしています。「子どもの睡眠コンサルタント」の愛波文さんによると、月齢ごとの理想的な睡眠時間を下記のように説明しています。

3ヶ月まで 約14~17時間
4ヶ月~1歳2ヶ月まで 約12~15時間
1歳3ヶ月~3歳 約11~14時間

赤ちゃんの睡眠時間って、どのくらいが適切なの?|たまひよより筆者作成)

子供の成長のスピードによって理想的な睡眠時間は異なりますが、大人よりも多く睡眠を取る必要があるのは一目瞭然です。未就学児や小学生の理想的な睡眠時間も確認していきましょう!

未就学児の理想的な睡眠時間は10時間以上!

幼稚園や保育園で過ごす3~5歳ごろまでの子供も10時間以上の睡眠が必要といわれています。理想的には10~11時間程度で、昼と夜の区別がついてきて、5歳ごろになると昼寝はほとんどなくなります。

また、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが90分間で回るようになり、大人のそれと変わらなくなります。赤ちゃんの時期と大きく変わってくるのは、昼寝が減って夜間にまとまった睡眠を取るようになる点です。

小学生の理想的な睡眠時間は9時間以上!

小学生になると、学校生活を中心にした生活リズムが作られていきます。多くの学校は、8時~8時半の間に登校するので、7時ごろには起きておく必要があります。睡眠時間を9時間以上確保するには、遅くても22時には眠りに入っている状態が求められます。21時台には電気を消して布団に入っているのが理想的です。

小学生になると、学校の宿題や習い事で忙しくなり、平日と休日の睡眠時間に差が出てくることもあります。これは、中学生、高校生になるともっと顕著で、平日の睡眠不足を休日に補っている証拠です。平日と休日の睡眠時間に差が出ていないかどうかが十分な睡眠時間を確保できているかの1つの指標になりそうです。

さらに、休日に多くの睡眠を取ることで、土日の夜に眠ることができず、月曜日の朝がつらいという悪循環を生み出してしまいます。このことからも、平日と休日の睡眠時間に差をつけないことが大切であることが分かります。