長文読解
英語の中でも苦手な子供が多いのが長文読解です。長文読解は正確に意味を把握しながら、スピードを持って読み解く力が重視されます。
スラッシュリーディング
長文を読みやすくするために、スラッシュリーディングを行いながら読みましょう。スラッシュリーディングとは、一文を意味のまとまりごとに区切りながら読む方法です。
区切る際は「S(主語)・V(述語動詞)・O(目的語)・C(補語)、接続詞、時間や場所、コンマ」などに注目して、一文を区切っていきます。区切り方は人によって異なりますから、まずは自分が読みやすいように区切っていきましょう。
また、訳すときは文章の前に戻らず、前から順番に訳していくようにします。英語と日本語では文の構造が違うので、スラッシュリーディングをしていると、うまく訳すために後ろから前に戻りたくなります。それでは時間をロスしてしまうので、前から順に訳していくようにしましょう。
スラッシュリーディングは長文読解だけでなく、英文法を覚える手立てにもなります。スラッシュする部分は意味の切れ目になるので、英文法も身につきます。
日本語記述問題
長文読解では、日本語で文章の内容について答える日本語記述問題があります。苦手意識を抱える子も多いですが、答え方にはポイントがあります。スタディサプリ英語講師の竹内健講師は、次の3つのステップを紹介しています。
- 設問文からヒントを出す
- 本文中での答えの該当箇所を特定する
- 2で特定した英文を和訳して解答の条件に合う形に加工する
(引用元:長文読解|スタディサプリ)
設問文には必ずヒントがあります。出てきた単語や、何を問われているかを正確に把握しましょう。
答えは質問されている単語の近くにあることが多いので、該当するところを特定します。把握できたら、線を引くといいでしょう。線を引いた部分を、問われている内容の答えとなるように日本語訳していきます。
英問英答
英問英答は苦手とする人が多い問題でもあります。ただし必ずヒントは長文の中にあります。一から自分で英作文を作るのでなく、ヒントをもとに作文していきましょう。スタディサプリ英語講師の竹内健講師は、次のような方法を紹介しています。
英語の質問に対しては、その質問文を「肯定文に変換して」答えればいいんです。そのときに、名詞を代名詞にかえたりする必要がありますので注意してください。
(引用元:長文読解|スタディサプリ)
まずは何を聞かれているか把握し、質問文に応じて「SV」を組み立てます。聞かれている内容を長文から探し出し、英作文内に入れましょう。英作文をする際は、質問文に合わせて時制を変えるようにしてください。
単語や文法を問う問題も
長文問題では中学校3年間で学習した英単語で構成される文章が出題されますが、実際に受験問題を目の前にすると覚えていない単語も出てくるでしょう。1つの単語の意味にこだわり、つまづいてしまうと、全文が分からなくなってしまうこともあります。
しかし、長文読解では、全ての単語を必ず理解しなければいけないわけではありません。出題される文章特有の単語である可能性もあります。全体の文章のつながりや構成のヒントとなる因果関係を示す接続詞などの単語や文法について把握することができれば、文章全体や注釈をヒントに、分からなかった単語の意味を推測できるでしょう。そのため、文章全体の構成を理解するために必要な基本文法や文章構造を捉えながら読み解く演習を繰り返すといいでしょう。
多くの問題を解く
どうやったら長文読解が解けるようになるのでしょうか。それは「慣れ」です。より多くの長文読解を解くことで、長文を読むコツが見え、慣れるものです。長文読解用の問題集で数多くの問題を解きましょう。