効果的な勉強法とは?中学生の家庭学習のポイントとコツを解説! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

効果的な家庭学習方法とは?

家庭学習が成果につながると、子供のモチベーションも上がります。ここでは、効果的な家庭学習法についてご説明します。

短期集中型より、長期継続型

人間の記憶は、「一度勉強しただけの内容は48時間で8割ほど忘れる」もの。これは心理学者のエビングハウスが行った実験結果によるものです。意味のない言葉や記号の暗記や、単純な暗記であれば、48時間後にはほとんど覚えていないということが分かりました。

参考
復習を重視して学力を定着させる|AllAbout ビジネス・学習

このことから、テスト前日に一気に覚えてもすぐに忘れてしまうのは、当然といえるでしょう。一度の勉強ではすぐに忘れてしまうので、記憶の定着には繰り返し学習が必要になります。基本的に学校のテストで出題される問題は、それまでの授業で学んだことばかりです。毎日の授業を家庭学習でしっかり振り返って理解しておくと、テスト前に慌てることがありません。テスト前に再度復習すると、「繰り返し学習」をしたことになり、その結果、良い成績につながることでしょう。

また、定期テストのために覚えた内容の多くは、高校入試の出題範囲に入ります。一夜漬けで覚えた知識は翌日のテストにしか効果を発揮できません。これを防止するためには、家庭学習を上手に使って長い時間をかけて覚えていくといいでしょう。

反復することで、記憶は定着する

東京大学薬学部の池谷裕二教授は、効率的な復習方法を次のように説明しています。

みなさんのなかには何冊も参考書や問題集を買って試している人がいるでしょうが、それらに大きな差があるわけではありません。脳の原理に沿うならば、どれかに絞って何度も復習するほうが効率はいい、賢い時間の使い方といえるでしょうね。

(引用元:こうすれば記憶力は高まる!~脳の仕組みから考える学習法|WAOサイエンスパーク

池谷教授によると、潜在的な記憶の保存期間は1ヶ月と考えられているため、その間に復習することが重要なのだそうです。具体的な方法は以下の通りです。

  • 学習した翌日に1回目の復習
  • その1週間後に2回目の復習
  • 2回目の復習から2週間後に3回目の復習
  • 3回目の復習から1ヶ月後に4回目の復習

このように少しずつ感覚を空け、およそ2ヶ月かけて復習するといいそうです。このときの復習法は、ただ文字を目で追うよりも、「ノートに書き写す」「音読する」など、いろいろな形をとると効果的とされています。

参考
こうすれば記憶力は高まる!~脳の仕組みから考える学習法|WAOサイエンスパーク