どのタイミングで受診するべき?
子供が首が痛いといったとき、すぐに医療機関を受診するべきなのか、様子を見てからでも良いのかという判断はなかなかつきにくいものです。特に、月齢の低い赤ちゃんの場合などは尚更でしょう。
ここでは、ケースごとに受診のタイミングをご紹介します。子供の様子をよく観察して、異常を感じたらためらわずに受診してください。
夜間・休日を問わず受診した方が良いケース
首の痛みと共に以下の症状が見られる場合は、どんな状況であってもすぐに医療機関の受診をしてください。夜間や休日の場合でも同様です。
麻痺が見られる
首(頸椎)に異常がある場合、体に麻痺が見られることがあります。腕や手が思うように動かないといった症状が見られる場合は、できる限り早い受診が必要です。重篤な病気が隠れていることもあるので、医師の診断を受けましょう。
嘔吐・激しい頭痛・めまいがある
激しい頭痛や嘔吐・めまいなどが見られる場合にも、自然治癒する首の病気ではない可能性があります。風邪の症状とはちょっと違う、とても頭を痛がるなどといった場合はすぐに病院へ行きましょう。
診療時間内の受診でも良いケース
夜間に救急などを利用するほどではないが、次の日にでもかかりつけ医を受診した方が良い症状は以下の3つです。
痛みが強い
あまりにも痛みが強い場合は、医師に相談し痛みをとってもらう対症療法が必要なこともあります。あまり強い痛みは、仮に寝違えだったとしても子供には辛いものです。痛みの原因を特定し、処方された鎮痛剤を使ってあげることで、子供はとても楽になります。また痛みの種類によっては入院加療が必要なケースもあるので、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
麻痺やしびれが続いている
一度起きた麻痺やしびれが長く続く場合は、診療時間内に医療機関を受診して医師の判断を仰ぐことが必要です。麻痺やしびれというのは、神経になんらかの障害が生じていることが考えられるため、症状をよく観察して受診してください。
慢性化した痛みがある
同じような痛みが続く場合は、別の病気が隠れていたり、対処した症状が悪化していることが考えられます。ずっと痛い、何度もぶりかえすなどの症状が見られるときには、医療機関の受診をおすすめします。
まとめ
子供の首の痛みは自然治癒するものがほとんどですが、あまりにも痛がったり、ほかの症状も出ている場合などは医師の診察を受けましょう。
個人の判断で湿布薬を使用したり、マッサージなどを行うようなことは絶対にしてはいけません。子供の普段の様子をよく知っているのは親御さんです。子供の様子をよく観察して見極め、不安な場合は医療機関を受診しましょう。
参考
首が痛い:医師が考える原因と対処法 症状辞典|メディカルノート
首の異変(痛がっている等)|白クマ先生の子ども診療所
子どもの髄膜炎の症状─首を曲げたときの痛みに注意|メディカルノート
寝違えて?首が動かない |WOMEN’S PARK